素敵な旅だったので、備忘録を兼ねて。
1日目:4月6 日(月)「具合の悪い月曜日」
4月5日の夜から、気持ちが悪い。
夜は、胃に重くたまったもののせいで、
眠れず、ひたすら、耐える。
うー まずい。
こんな日に限って!!!
・・・朝になれば大丈夫と言い聞かせる。
朝方、まどろむ。
もちろんさらに症状は悪化し、昼間のミーティングの後は、
ふらふらに。
帰宅し、寝る。
同行者”デリック”には連絡が取れず、ぼんやりした頭で、
どうにか、バリにたどり着こうということだけを、考える。
ふらふらしながら、パッキング。
7時半に同行者が来宅、8時に出発。
大井町経由で羽田へ。
ここで、ボーディングタイムとフライトタイムを僕が、間違えて
相当早くたどり着いてしまったことに、気がつく。
ごめんよデリック。
さらに、iPhoneの充電器+ケーブルを忘れる失態。
あー どうなることやら・・・
体調は昼間よりは良くなっている気がする!
無事11:45分の飛行機に搭乗し、
経由地のクアラルンプールへと向かう。
2日目:4月7日(火)「トイレ通勤day」
Air Asia機内。
隣に座ったシンガポール人の74歳男性と、哲学談義。
「易経」を読むべしと言われる。
20分ほどたつと、スタッフが、誕生日なのでプレミアシートへ!!と
言ってくれる。
なかなか素敵なサービスでないの!!
仲良くなって名残惜しくもあったが、
せっかくなので席を移動することに。
さて、この判断が、僕を救うことになった。
すなわち、プレミアシートは、トイレの隣だったのである。
クアラルンプールに着くまでの6時間ほど、
僕は、ひたすらトイレに通った。
前日、動いてなかった内臓が、これでもかと、全てを排出していく。
トイレ→意識が朦朧→トイレ→朦朧の繰り返し。
8回を数えた頃、飛行機がクアラルンプールに到着。
熱は38度はあったろうと思う。
体調は最悪の一言。
どこかに眠れる場所は・・・と思うも、なく、
硬いベンチに身を丸めて、1時間ほど寝る。
その後、電車を乗り継ぎ、ツインタワーへ。
はっきり言って、ただただ、座りたい状況。
この間にも、3回は、トイレに。
ツインタワー内でも、3回。
そろそろ、空っぽになる。
軽く脱水症状で、足がだるくなってくる。
手足が痛くて、移動もままならない。
空港に戻り、飛行機に乗り込み、デンパサールまでこんこんと寝る。
空港に着くなりまた、トイレに。
この2日で、合計、15~18回は、行っただろう。
体調は、少々回復していて一安心。
空港は様変わりしていて、驚いた。
タクシーに申し込み、スミニャックへ移動。
無事ビーチ近くの「PINhotel」に到着し、
シャワーを浴びて、ベッドに身を横たえると、眠りにおちた。
3日目:4月8日( 水 )「スミニャックでバカンス」
目がさめると、すっきり~~~!
まったく回復しているではないか。
なんだったのだろう。
体内から、不要なものが一掃されていて、
体は軽快、笑い出してしまいたくなる心地だった。
ホテルで朝食。まずは、フルーツだけにしておく。
体調が悪ければ、スミニャックで静養も考えたが、
目的のウブドに行ける!!と喜び勇む。
ウブドのホテルについて尋ねると、ホテルスタッフの家族が
バンガローを経営しているとのこと。
ハヌマーン通りのゲストハウス。
TripAdvisor の半額以下で宿泊可能!!
ひとまず、こちらに宿を取ることを決定。
ウブドのホテルも決まり、
僕らはスミニャックのビーチを二人で歩いた。
時間にして30分ほどだろうか、
本当に気持ちが良くて、いろいろなことを話しながら浜辺を歩いて、
もしかしたら、一時間ほど経っていたのだろうか。
パラソルの下のビーチチェアに陣取り、
デリックはビールを、僕はココナッツを飲む。
はい、なめていました、熱帯のビーチの日差し。
このたった数十分の散歩で、僕らの首と手と顔は、
真っ赤に焼けてしまった!!
カフェでチキンスープを頼んで、2日ぶりに、固形物を体内へ。
染み渡るとは、まさにこのこと、
塩分が体に戻っていく。
ビーチ近くのホテルで
オイルマッサージを受けて、タクシーで一路ウブドへ。
16:30には、ゲストハウス「Sensasi」 に到着。
二階の部屋は、目の前が田園。素晴らしい眺め。
シャワーを浴びて、ひと段落。
夕食へ繰り出す。
ウブドの初ディナーは、ベベブンギルへ。
このコンディションには、ヘヴィだったので、
ちょっと残したけれど、
久々のクリスピーダックの味は、やっぱり美味しかった。
4日目:4月9日( 木 )「ウブド満喫day」
寝坊をし、11時頃、朝食。バナナパンケーキなり。
王宮前の目ぬき通りへ。
市場を冷やかし、僕はパンツ2枚を購入。
値切っても、そんなに安くならなかったけれど、
まあよしとする!
炎天下、サレンアグン宮殿へ。
あの日と、変わらない。
僕は、ここが好きだなと、改めて思う。
そして、イブオカへ!
改修工事を終え、すっかりきれいに様変わり、
ちょっと残念。
味は、少々さっぱりしたかな、でも美味しい。
隣の、ウォーターパレスへ。
カフェロータスの座敷席でゆっくりくつろぐ。
隣の小道からライステラスに入る。
なだらかな田園の中を続く道、
農夫とヤシと鶏、風に揺れる洗濯物は、
カラフルで、吹き流しのようだ。
これはアジア稲作文化圏のひとつの原風景なのだろうと思う。
日も傾いたころ、ヨガクラスを受けに、
「Body Works Center」へ。
ああ、僕は、ここに、帰ってきた。
ここに来たくて、ウブドに来たのだ。
整えられた庭の植木も、池の金魚も
籠の九官鳥も、ちゃんとそこにいる。
3階の教室に入ると、田園を渡る風が抜け
鶏の声が聞こえて来る
僕は、ここでヨガに出会った。
この場所で出会ったから、
僕は、ヨガが好きなのかもしれない。
吸って、吐いて。
呼吸を繰り返し、アーサナを深めていくと
鴇色の空が暮れていく。
何もかもが、完璧なのだと
改めて、僕は、教わって、
その深い満足と喜びに、泣いてしまいそうになる。
身体を横たえ
深い余韻の中で
僕は 遠く 残してきたモノたちのことを思った。
そして彼らに
この至福が、この恩寵が
届くようにと願った。
夕食は、Cafe Wayan(カフェワヤン)へ。
ナシチャンプルが美味しい。
ホテルに戻って、就寝。
5日目:4月10日( 金)「ウブド郊外散策」
ウブド2日目。
バイクを2台レンタル。
500円/日・・・これは、たぶん長期の場合を除き、
ウブドでの共通価格、ディスカウントはできなかった。
バイクにまたがり、ティルタウンプル(Tirta Emple)へ、いざ!!
広がる田園風景に、
草食む牛と、ヤシとバナナの林道を抜けて、
二台のバイクは、疾駆する。
熱帯の強烈な日差しに焼かれながら、
全身に風を受けて、
僕らは、思わず、鬨の声を、あげる。
僕らは、自由だ!
何もかもから、解き放たれて
僕らは、加速していく。
いくつもの村を抜けて、
山道を登っていくと、1時間ほどで、目的地、
ティルタウンプル寺院に到着。
聖なる泉で、水浴び!!
冷たい水流が、火照った身体から
いろいろなものを、洗い流してくれる気がした。
隣の、Pura Gunung Kawi (グヌンクァイ寺院)に移動
ライスフィールドの風景、滝、石窟寺院を堪能。
バイクでウブド中心に帰還。
Derekは、バリ舞踏鑑賞へ、
僕は、ハヌマーン通りのarman cafeにて夜まで仕事をし、ホテルに帰って就寝。
6日目:4月11日(土)「ミナ先生とバトゥール山」
朝、body works centerでヨガ。
なんと、ミナ先生じゃないの!!!
そう彼こそ、僕が前回習った先生である。
僕がはじめて受けたヨガクラス、
それがミナ先生のクラスだった。
嬉しくて、クラスが終わると感謝を伝え、記念撮影。
午後は、バリ島北部に位置するバトゥール山へ向かう。
Ubudからバイクを飛ばして1時間半。
昨日のティルタウンプル寺院へ向かった道を
そのまま北上すると、道はさらに上り坂へと変わる。
道中、ライステラスが広がるTegallalangを経由。
ライス・パディ・カフェは、相変わらず人気で
観光客とバスと車でごった返している。
さらに北上を続けると、
この地域の玄関の町、Penelokanにたどり着く。
ここで、地域入場金を支払う必要がある。
登ってきた道と、キンタマーニへと続く環状道路の
交差点すぐに、ウブドのSari Organic Restrantの姉妹店
Pulu Mujung Warungがある。
まさに、絶景。もー最高。
様々なフルーツで作った、オーガニックワインをちょびっと試飲。
翌日わかったけれど、
このあたりのレストランは、その多くが
大型バスでやってくる観光客に向けた、
ビュッフェレストランばかりで、
はっきりいって、ものすごく高くて、ものすごく不味い。
バトゥール山付近に来るのなら、
ここで本当に美味しいモノを、食べるのがオススメ。
僕らは、中途半端な時間だったので、
オーガニックサラダとパンプキンスープをオーダー。
どちらも、とても自然な味わいで、美味。
さて、ここから西に向かうと、キンタマーニ高原。
東に向かうと、温泉村の「トヤ・ブンカ」。
今回は、トヤ・ブンカで温泉旅館に宿泊予定なので
東へGO。
いくつか宿泊施設を見て回って
温泉付きホテル、「アリナス」へ。
1泊 約3000円。二人なので、一人1500円。
行く予定はなかったのだけど、
せっかくなので、翌朝はバトゥール山へ登ることに!!
7日目:4月12日(日)「登山と逮捕」
翌朝4時。
ガイドのノックで目覚める。
支度をして、4:20に出発。
麓までバイクで10分ほど移動すると言われ
バイクで山道に入る・・・と
一応「道」なのだけど、いわゆる泥と砂利と火山岩の登山道を
バイクで走ることになる。
もちろん、真っ暗闇の中。
しかも、街乗り用のお尻の大きな50ccで。
一瞬運転を間違えたら即スリップで事故る。
なんども、冷や汗をかきながら
どうにか、たどり着き、そこから登山開始。
懐中電灯片手に、足場の悪い、急な砂利道をずーっと登るので、
かーなり大変。
そして、ガイドはかなりの速度で登っていくので、
二人は、ひーこら言いながら、どうにか、ついていく。
あと5分くらいと聞いた時には、
二人とも、肩で息をしていて、goodと言うのが精一杯。
白みかけた空を背に、頂上にたどり着くと、
素晴らしいビュー。
しばらくすると空が赤らみ、橙色の太陽が顔を出した。
あー来てよかった!!!!
ガイドさんが、火山の蒸気で卵を蒸し、
バナナと卵のサンドウィッチで朝ごはんを作ってくれ
ん~、腹ペコだったので、ひときわ美味しく感じる。
そうそう、ここバトゥールを、
地球の第1チャクラと呼ぶ人もいるそうな。
・・・まあ、真偽のほどはさておき、
かなり強いエネルギーに満ちた場所であることは、確か。
ルートチャクラの名の通り、
山に登り・朝日を眺め、
山を下るというプロセスの中で、
僕は、自分の足腰に力がみなぎってくるのを感じた。
特に、下山では、飛び跳ねるようにして、
岩から岩へ飛び移るのに、熱中。
子供の頃、僕の身体運用は、こんな感じだったと思い出した。
山で川で、庭で、飛び跳ねていた頃の、感覚。
これを、思い出さなくては!
と直感した。
ホテルに戻るとまだ、朝の10時。
温泉でゆ~っくり汗を流し、疲れた体を休める。
再びバイクにまたがって、
近隣をドライブ・・・しかし、道路は大渋滞。
バイクですり抜けるように進むものの、断念して、
ウブドに帰ることに。
帰り道、待っていた警官に止められて、
国際免許不携帯で、脅かされた上で、罰金徴収。
あ~~~~~~~~~
まったく、ついてない!!!
彼らのお仕事は、外国人バイカーを見つけて、
お金を適当にふっかけて、徴収するお仕事。
(と現地の人が言ってました)
もちろん、わかってて乗っているコチラが悪いので
彼らに非はないわけで。
・・・にしても、若干テンション下がりながら、ウブドに帰還。
アートマンカフェに落ち着く。
座った席にの隣に、デリックが連絡をとっていた
チャット相手が偶然にも座っていて、
彼の紹介で、新しいゲストハウスに。
ハヌマーン通りを、もう少し行った場所。
Ubudは、たくさんのゲストハウスがあって、
webサイトに載っているホテルより、ずっと安く泊まれる。
さて諸事情により、僕は1日早く東京に帰ることになってしまったので、
今夜が、最後の晩餐に。
Warung Mina でグラミーゴレンを食べて、
ホテルに戻る。
あ~長い1日だった!!
8日目:4月13日(月) 「フライハイ!」
朝ごはん。バナナクレープ。美味しい。
僕は、バリ島最後の日。
10時から、Radiant Alive ヨガスタジオで
flyhightyoga!に挑戦。
ロープを使ったアクロバットヨガは、非常に面白かった。
ハヌマーン通りのスーパーで買い物をし、
スパで最後のマッサージ。あー極楽。
その後、カフェワヤンで、チキンカレーを食べて、
荷物をピックアップ。
ここでデリックとお別れ。
ありがとうデリック。
本当に本当に、一緒に旅ができて、良かった。
最高だった。幸せだったよ!!!
バイクを返して、タクシーを手配。
ウブドからデンパサール国際空港へは約90分。
新たに作られた海上道路のおかげで、75分で到着。
クアラルンプール行きへ乗り込んで、
翌朝、無事、成田に到着。
長くなりましたが、
そんな旅行でした~
この時期のバリは、最高。
次は、1ヶ月くらい滞在しようと思います。