鬱は治りますか? | 須藤峻のブログ

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すどうしゅんによる、心の探究日誌。
生きることは不思議に満ちてる。自由に、自在に生きるための処方箋。

鬱は治りますか?
と聞かれることがあります。
答えは、簡単です。

治りません。

なぜ、断言できるのかというと、
鬱は、治るものでも、治らないものでも、ないからです。

 正しい状態、健康な状態がある。
 そこから、逸脱してしまう状態が「病」なので、
 もとに戻せば良い。

という発想が、そもそも、ずれているんです。
「健康/病」「治る/治らない」という発想は、ポイッと捨てましょう。


さて、頭の中に入れておくべき、新しい考え方です。

鬱と呼ばれる現象は、
・「自分を愛すること、自分を許容すること」を学んでください!
という心身からのメッセージを受信している状態のことです。

もちろん、コアとなるテーマはこの「自己愛」と「自己肯定」ですけれど
それを親子関係の許し、自分の感情を許すこと・・・等々
もう少し具体的を通じて、体験することもあります。

・鬱 = メッセージの受信と、変化のプロセス

心の風邪でも、疲労でも、ホルモン異常でもないので、
「治る」というのは、見当違いの考え方なんです。

「治る」という考え方は
・戻る:before 鬱 = after 鬱(鬱になる前の自分=鬱になった後の自分)
ということを前提していますけど、それは、起き得ません。
・変化する:before 鬱 →シフト→ after 鬱
という形だけが、「鬱状態」を終わらせることになります。

鬱とは
・古い自分 → 変化(鬱)→ 新しい自分(より自分を愛し、許せる自分)
このプロセスに取り組みなさい!というオーダーなわけです。
このオーダーは強力ですので、あらがうことはできません。

ですので、あきらめて、「自分を見つめていく旅」に出てください。
その旅路が実り豊かなモノになるのは、間違いありません。
今よりもっと素敵な自分、もっと温かな関係性、豊かな人生、
そこに続く道に、足を踏み入れる。
そのチャンスが、やってきた・・・そういうことです。

ホグワーツからの手紙が届いたのなら、魔法学校に行くしかありません。
普通の公立学校に行きたい!
とどんなに思っていても、魔法学校から招待されてしまったら
そちらに、行くしかないのです。

深いレベルの意識で、あなたは、もう、その選択をし、
入学にサインをしているのです。
・・・ふふふ、本当に魔法学校なんですよ、そこから進む先にあるのは。

さて、とはいっても、「鬱」と呼ばれる状態は、
当人にとっては、非常にハードなモノです。
 起きられない、眠れない、食べられない、思考できない・・・
 苦しい、死にたい、いっさいの望みがない、文字が読めない・・・
時に、想像を絶する状態を経験することもある。

 ・・・それくらいの状態にならないと、あなた、旅に出る決意をしないでしょ?
 そこから、学びなさい。
 そこでゼロになって、生きることって何だろう、人間ってなんだろう、
 自分ってなんだろう・・・それを根本から問いなさい・・・

そんなメッセージではあるんですけれど、やっぱり、本当に大変。
変化のプロセスだと知っていても、耐えきれないこともあるし
それを信じられなくなる日も、くるかもしれません。

そんな時には、プロに頼ることです。
プロとは、「お薬屋さん」のことではありません。

いわゆる「精神薬」は、
この大切なメッセージに「迷惑メール」とラベリングする仕組みです。
すなわち、メッセージが届かないようにする技術。

確かに、メッセージが届かないので、表面上「安定」はします。
しかし、シフトのプロセスを留めてしまうので、延々とプロセスが終わらない・・・
結果、「鬱状態の慢性化」という状況を作ります。

メッセージは聞き取ってもらい、その道に主(あるじ)を導くことに
成功するまで、届き続きます。
早いとこ、そちらに向かった方が良い。

さて、出会うべきプロとは、
「適切な形で、シフトを加速してくれる人」です。
自己探求の道をサポートしてくれる人であり、
自己受容と自己許容、そして自己実現の方法を教えてくれる人です。

幸いなことに、この時代、たくさんの人たちが
その役割を担っています。
セラピスト=治療者ではなく「シフトの支援者」と言った方が適切ですね。

本当にシフトを望んだ時に、
必ず、そんな人に出会うことができます。
・本当に望んだ時、全宇宙が支援してくれる
なんて、よく聞きますけど、本当にそうなんです。


さて、身近なところに、鬱の人がいたら、どうしたら良いでしょうか。
それは、その人の「強さ」にフォーカスすることです。

その人は、この世界に生を受け、
深いテーマを探求し、より高い場所へシフトすることを選択した
とても強い人です。
そして、自分が変化をすることを通じて
世界に貢献することを決めた、とても勇敢な人です。

その力と勇気を、まず見てあげること。
そして、その人がその人のやり方で、その人のペースで、
そこに取り組むことを、肯定してあげること。

そしてそして、一番大切なのが、
「その人を通じて、あなたが何を学ぶのか・・・」です。
その人がそこに居ること、自分の前に現れたこと、それは、メッセージです。

そう、あなたへの招待状。
あなたが、その招待状を受け取ったとき、
きっと、あなたの世界が変わっていきます。

それは、その人をも変えていく。
あなたが変わることで、その人を支援していくことができます。
あなたが変わらない限り、それは始発しません。

それは、プラチナチケットです。
行き先は、驚きと喜びに満ちたワンダーランド。
・・・せっかくなので、受け取ってみてください
・・・その先は・・・保証しません ふふふ。