まあさちゃんが演出をしたサンクユーを見た。
トライアングルの時気付いたけど、私は好きな空間に行けると出るとき足取りがふわふわするらしい。
まあさちゃんが演出した舞台を自分は直感でどう受け取るのか、受け取った自分と向き合うことが試練、とかはしゃいで、ネガティブになって、ドキドキしてた。
新幹線一本遅くなってしまい開場してから入場してしまった。精神的な動悸に体力的な動悸が重なりぐわんぐわん。
六日坊主の最初のセリフ終わって曲が流れ始めて、ってタイミングで扉をあけて頂いた。
ステージが目に入った瞬間、嫌な力が抜けて、ただここに来れたことが嬉しくなって、ゆったりした気持ちで席に座った。
私は事前にサンクユーを見返すことはしなかったので、なんだか懐かしい、でも同じじゃないことが好奇心だった。
大好きなベリーズのサンクユーが自分にとってDVDの体験しかないのはほんとに惜しい。
とはいえDVDを見返すと「同じじゃない」は体験の違い、ということではやっぱりない。
とりあえず初日見た感覚をこのまま書き進めると、舞台の内容があまりにも自分に心地よく入ってくるのはなんでだろう?ってぼや~って見てて。
葉子が学子に腹式呼吸を教わるシーンで、あっこれってドキってした。ちょっと鳥肌。
気のせいとかじゃない、って心の背筋が伸びる気分で最後まで見た。
出るときは、ふわふわと、あと歩くたびに幸せが沁みる気分。
向き合うとか考えてた自分がすごくアホ、ゆったりした気持ちで席に座れて本当良かった。
自然に見て、自然に好きだって思えたことが最高。
これ。
同じじゃない楽しさは、ミュージカルらしさだったのかなと思ってる。
ベリーズのサンクユーは当て書きの脚本から始まって、生身の感覚を残すことが絶妙。
それが役者さんを変えてミュージカルになった時、少しファンタジーな空気を纏うことでパラレルワールドを見るような楽しさができた、と思うの。
でも変えすぎても、「こんなのじゃない」って感覚が大きくなるじゃん。
そのバランスが私はすっごく好みだった。
印象に残ったシーンを自分なりに振り返ると
ベリーズの方は先生が青に緑が差す明かりの中、葉子と学子は青にオレンジの中、背中合わせで進んでいく。
それは知りながら、徐々に沁みこんでいくかんじ。
ミュージカルの方は全体的にオレンジに照らされて、すぐそこに横並びの光景。
学子の記憶に、最初から最後まで一緒に包まれてるのかなって。
それぞれの良さが出てる気がした。
衣装やセット、ガラっと変わったけど葉子はちゃんと学ラン着てて、しかも学子が預かってる時はちゃんと肩にかけてて、やっぱ可愛い♡ってなるし、安心感。
私的にあの服装が日常っていう世界観はなかなかツボ!!
ここを変えたのほんとに面白いし、溶け込み方もすごい好きだった。
六日坊主さんもすごい素敵な衣装を着ることになったし・・・英国紳士♡みたいなバランスの中に大き目金色のリボンがかっこつけすぎないで六日坊主ってかんじ。しかし似合いすぎ。
私が男役楽しんでるのは否定できない事実・・・
それを置いて全般的にも、着物とか、二次キャラの服とか・・・どうしてこんなに日常的じゃない服がはまるの?っていうのは思う。ハロウィンのアリスとか白雪姫もすごい可愛いし。
さらに帽子♡いろいろついてる!!
帽子のつばをスッってやる動作が好きなやつ。
六日坊主。
舞台全体を充分に楽しんで、ふと六日坊主を演じる茉麻ちゃん、役者さんとしての茉麻ちゃん、に目を移した時、自分が六日坊主の自己主張を感じることができないことにわだかまりを持ったりした。
正直一つの役としてのパンチは薄いと思った。でもわだかまりとか言うのはアホだった。
クローズされる時ぐでんぐでんなの、面白みもあるけど正直可愛かったり、騙されたことに怒るとこも可愛い。
葉子に思いを馳せるとこから現実に戻されるシーンも、すごい良さある。
六日坊主ROCKあったの嬉しかったーロッカーだな。
ここでガッって引き込まれるの、私がそこに居る茉麻ちゃん好きだからなんだなーって実感する。
基本的にはニヤニヤ見てたけど、ある時にここで空気が切り替わることできるの良いなって思ったりした。
一番はやっぱり「そのいつかが 今しばらく先のことでありますように」だよ。
まさか、このセリフが直に聞けるなんて、って。
これを茉麻ちゃんが言ってくれたのすっっっごい嬉しかった。
そうだ、初日も一番鳥肌だったのはここかもしれないね。はー書かなきゃだめだ、書かなきゃ。
葉子と混じっていって・・・って流れも素敵だよね・・・。
ミュージカルって要素とか、あと六日坊主は色んな役が混じってるって部分が生きた所じゃない?
そこから「その夜長雲家、2階のピアノの部屋。窓にオレンジの明り」って続くのが最高だもん。
ここの声がずるいってほど沁みるの・・・。
ベリーズが好きで茉麻ちゃんが好きで演出が好きで新しさも好きで、全部重なる最高のシーン。
もちろん、つばきもめっちゃ好きになった。
千秋楽の時、演技初挑戦で学子を任された樹々ちゃんが「学子が大好きです」って泣きながらはっきり言い切るのやばかったよね、お芝居やって良かった!っていうふうに見えて。涙腺が。
学子を知らなきゃいけない、でも自分でやらなきゃいけない、お話の中で感情が動きまくる子だしさ。
私は良かったと思う。
理子ちゃんは考えてた挨拶があったみたいなんだけど、どんどん感極まって崩れちゃってちょっと戸惑ってた。でも辛かったんだね、っていうんじゃ全然なくて。
経験者でプレッシャーも感じたって、零れ落とすように言う姿はキラキラだった。ので涙腺がまた緩んだ。
安美ちゃんとゆめのちゃんはとにかく素直な姿で、良い子だね・・・って微笑んでしまう。
安美ちゃんの泣きじゃくりはほんと素直だった。ゆめのちゃんは泣きながら真っ直ぐだった。
サンクユーの現場に来れることがほんとに嬉しかったのに終わっちゃった、って二人の声は特に印象深く残ってる。
すごく幸せな光景だ。
希空ちゃんは個人的にあの声とか喋り方とか、女子っぽい、無意識に甘え上手って雰囲気を可愛く思ってたの。泣かないように・・・って話初めて最後やばくなって後ろ向いたのやっぱり可愛かったな・・・。
リサちゃんは最後まで役のこと考えたコメントで達成感に満ちながら、涙はなくしっかりした挨拶だった。
確か好きになる設定の理子ちゃん抱き寄せたりしてたと思う。笑
インパクトあった~。からの、エヴァ好きを知るとなんか興味沸くよ・・・。
女子部の2人も、杏奈ちゃんすっごい溌剌してた。溌剌加減印象に残ってる。
大人組、千駄木先生なんかは役が濃いから普通に話されてると、あっ素敵な方だな、っていや千駄木先生も素敵な先生だけど。
歌やアドリブに毎回楽しませて頂いた~。
客席に向かってスパルタ指導する時の曲、ベリの曲2回あったっけ・・・。なんだっけ・・・。茉麻ちゃんが「シャバダバだね~」って台詞を「いい趣味してんね!」に変えたのは覚えてる。
茉麻ちゃんは最後まで笑顔でしっかり立ってた、別に我慢してるとか感じさせるでもなく。
最後にマイク回ってきたときも「すいません、最後に・・・」って始まって、簡潔で、あまり自分のことは言わなかったと思う。
大人な顔つきになったよと言われるようになった、ということと皆よくやってくれて、みたいな話だったはず。
座長のつばき、って言ってた。
とにかくつばきが主役の舞台っていう芯があった気がしてる。
その挨拶のあと、しおたさんが舞台上にいらっしゃった。
花束を持ってて、茉麻ちゃんに渡した。
茉麻ちゃんのブログで、ハコをやったゆめのちゃんに「私の前で堂々とハコを演じてくれたことに感謝」ってあったじゃん。
だからほんとに、良かったねって思う。
今はできなくても、できるようになるよって引っ張れることは凄いってこと、
最後サンクユーを口ずさんでほしい、と言ったら「まず曲を聞いてから覚えたという体で最後六日坊主として須藤茉麻として歌います」と返ってきたエピソードを塩田さんは話してくれて、ほんとに凄いなーと思った。
ハイタッチ会があって、そこで気持ちが好きって言えてほんと良かった。
あれだけまっすぐ茉麻ちゃんに何か言えたのもしかすると初めて。
それだけ自分にとって演出舞台を見たことは大きく、しっかり確認するべき気持ちだったんだな~。
サンクユーリメイク、好きな作品をたくさん観劇できてよかった!