こんにちは。

東京都内を中心に活動している

フリーランスのインテリアデザイナー/コーディネーター

Sudoh Designの須藤彩です。

 

東京ステーションギャラリーで開催されている「Terence Conran:Making Modern Britain」(テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする)展へ。

 

 

「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進んだサー・テレンス・コンラン(1931-2020)。本展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会です。

 

戦後まもなくテキスタイルや食器のパターン・デザイナーとして活動を始めたコンランは、1960年代、ホームスタイリングを提案する画期的なショップ「ハビタ」をチェーン化して成功を収め、起業家としての手腕を発揮します。そして、1970年代から展開した「ザ・コンランショップ」におけるセレクトショップの概念は、日本を含む世界のデザイン市場を激変させました。

このほか、家具などのプロダクト開発、廃れていたロンドンの倉庫街を一新させた都市の再開発、書籍の出版など、関わった事業は多岐にわたります。いっぽう、1950年代からレストラン事業にも乗り出し、高級レストランからカジュアルなカフェまで50店舗以上を手がけ、モダン・ブリティッシュと称される新しい料理スタイルをイギリスの食文化に定着させました。

長年あたためていたデザイン・ミュージアムの設立構想を1989年、世界に先駆け実現させたことも大きな功績のひとつです。

 

本展は、パターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのためのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料に加え、彼から影響を受けた人々のインタビューを交えながらさまざまなコンラン像を浮かびあがらせます。

デザインが暮らしを豊かにすること、いつでもこれが私にとって一番大事なことだった。
―――――テレンス・コンラン『マイ・ライフ・イン・デザイン』より

 

「コンラン:シンプルで美しい暮らし」展を訪れて

この展示会は、デザイナーで生活スタイルの改革者として知られるテレンス・コンランの功績、彼が提唱した「良いデザインは良い暮らしを生む」という哲学に触れることができ、インテリアデザインに渡る者として学ぶことが多い時間を過ごしました。

 


展示内容の魅力

会場では、コンランが生涯を通じて取り組んだプロジェクトや製品が美しく展示されていました。家具やテキスタイル、食器など、彼のデザインはどれも機能性と美しさが融合しており、日常の中でどうようにデザインが生きるのかを感じることができました。

特に印象的なのだたのは、彼が考えた「ハビタ」ブランドに関連する展示です。 

彼が生活を豊かにするために求めた「シンプルさ」と「実用性」を具現化した商品は、現代あまりにも一般的なデザインの力が語られました。

 


空間設計のインスピレーション

展示会場ならではの設計にも、コンランの哲学が息づいているようでした。 シンプルながらも心地よい照明の配置、展示品の楽しみ方など、細部まで配慮が行き届いております、空間デザインの重要性をもう一度確認する良い機会でした。

レンガと足場のような鉄パイプで構成された展示は斬新で、会場の東京ステーションギャラリーの雰囲気とマッチしていました。

 


日々の生活とデザインのつながり

インテリアにおけるひとつの選択が、空間の雰囲気や心の豊かさに直結するということをコンランの作品が教えてくれました。

また、彼が提唱した「誰もが手に届く価格で良いデザインを」という理念は、私たちインテリアコーディネーターが提供する価値を考える機会にもなりました。

 

 

展示会「コンラン:シンプルで美しい暮らし」は、2025年1月5日まで開催中です。 

デザインの力を感じたい方、日々の暮らしを見つめ直したい方にぜひ足を運んでいただきたい展示です。

 

 

暮らしに「美しいデザイン」を取り入れるヒントを、ぜひこの展示会で見つけてみませんか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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