こんにちは。
東京都内を中心に活動している
フリーランスのインテリアデザイナー/コーディネーター
Sudoh Designの須藤彩です。
インテリアのトレンドは毎年変化していますが、流行に左右されず、時代を超えて愛されるインテリアには共通の魅力があります。
多くの人が目指す「飽きがこない」「長く使える」インテリアには、いったいどんな要素が含まれているのでしょうか。
シンプルで実用的でありながら、年を重ねるごとに味わい深さが増していく空間のポイントを探ってみます。
素材の経年変化を楽しむ
長く愛されるインテリアには、天然木、リネン、レザーなど、自然素材の活用が欠かせません。
無垢材の家具は年を経るほどに風合いが深まり、木の色合いが少しずつ変化していきます。こうした経年変化は、ただの「使い古し」ではなく、空間に歴史を感じさせ、居心地の良い温もりを与えてくれるのです。
また、革製品も使い込むうちにツヤが増し、手に馴染む感覚が生まれます。
天然素材の魅力は「時間をともにする」という感覚が味わえるところにあり、インテリアの一部が成長し、家とともに歴史を重ねる感覚を楽しむことができます。
シンプルでタイムレスなデザインを選ぶ
デザイン自体も、シンプルで飽きのこないものが長持ちする秘訣です。
派手なカラーや華やかな装飾が目を引くデザインは、一時的に新鮮さを感じることができても、数年経つとその「新しさ」が色褪せてしまうことも少なくありません。
ミッドセンチュリーモダンや北欧スタイルのように、時代を問わないシンプルで洗練されたデザインは、どんな空間にも調和しやすく、長年にわたって使い続けられる魅力があります。
特に、使い勝手が良く、直感的に操作できる家具やインテリアアイテムは、見た目だけでなく、実用性も兼ね備えているため、長く使うほどにその価値が感じられます。
家具にストーリーを持たせる
長く愛されるインテリアには、物語が宿っています。
例えば、手に入れたヴィンテージ家具や、職人が一つひとつ丁寧に仕上げた特注品には、製作過程や生産者の思いが詰まっています。
また、家族で受け継いだアンティークの家具には、その家族の歴史や思い出が息づいています。こうした「ストーリー」を持つ家具やアイテムは、単なる物以上の価値が感じられ、年を経るごとに思い出や情緒が積み重なっていきます。
新しい家具を購入する際にも、その背景や製作者の物語に目を向けると、インテリアがより特別な空間に感じられるはずです。
実用性とデザインのバランスを考える
日々の生活の中で使い続ける家具は、実用性が重要です。
収納力があるキャビネットや使いやすいソファ、掃除がしやすい床材など、デザイン性と機能性のバランスが取れたアイテムは、生活の質を向上させるだけでなく、飽きがこない利便性が備わっています。
実用的であるからこそ、空間に無理がなく、長年にわたって使い続けられるのです。どんなにデザインが美しくても、日常で扱いにくい家具やインテリアは、少しずつその魅力を失ってしまいます。
機能面でも自分に合ったインテリアを選ぶことで、より一層「長く愛される」インテリアが実現します。
時代の変化を取り入れる柔軟さ
長く愛されるインテリアの魅力は、時代の変化に合わせて少しずつ進化できる柔軟性にもあります。
例えば、壁の色やクッションのカバーなど、比較的手軽に変えられるアイテムを季節や気分で替えることで、空間全体の印象が大きく変わります。
大きな家具はそのままにして、季節に合わせて小物やテキスタイルで変化を加えることで、インテリア全体に新鮮な風を吹き込みながらも、基本のスタイルを保ち続けることが可能です。
時代や流行に左右されすぎず、自分なりのアレンジを加える柔軟さを持つことで、空間はさらに自分らしく、そして時代を超えて愛されるものになっていきます。
長く愛されるインテリアで心豊かな暮らしを
時代に流されないインテリアの魅力は、そこに住む人にとっての
「居心地の良さ」や「愛着の持てる空間」を作ることにあります。
長く使い続ける家具やインテリアアイテムには、自分だけの思い出やストーリーが刻まれていきます。それはまるで、時間とともに変化する風景の一部のように、そこに住む人の生活を見守り続ける存在とも言えるでしょう。
日々の生活に寄り添い、長い年月をかけて少しずつ深みを増していく空間は、ただの「インテリア」ではなく、心を満たす特別な場になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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