こんにちは。

 

東京都内を中心に活動している

 

フリーランスのインテリアデザイナー

 

Sudoh Designの須藤彩です。

 

 

 

2024年2月27日

 

MOLTENI&C TOKYO(モルテーニ東京)の新作発表会にて開催された

 

深澤直人氏のトークイベントに参加してきました。

 

 

 

 

日本を代表する、と言うより、日本という枠を超えて

 

世界中で活躍するプロダクトデザイナーの深澤直人氏。

 

 

トークはとても濃厚で、内容は1時間以上

 

でも体感時間はほんの一瞬のように感じるくらい話に引き込まれてしまいました。

 

 

 

MOLTENI&C TOKYO(モルテーニ東京)の今回の深澤氏デザインの2アイテムの製作秘話と

 

プロダクトデザインから最近多く手がけている家具のデザインについてお話いただきました。

 

 

 

その中でも特に印象に残った話をご紹介します。

 

 

『デザインする』

 

という概念は、ゼロから生み出す、新しいものと思いがちだが、

 

そうでなく日常的に目で触ってる

 

(目にはたくさんの情報が映っているが、見ようと意識しないと記憶には残らない)

 

静観の感触の中で線を引く行為。とおっしゃっていました。

 

 

 

ジグソーパズルの一つのピースを作るのか

 

パズル全体を見て、欠けているピースを作るのか

 

 

同じピースを作っていても

 

見えている背景が大きく違います。

 

 

またジグソーパズルは少し歪なだけでピースは合わない

 

無理に入れ込もうとすれば弾けて全体が飛んでいってしまします。

 

深澤氏は、こうした秩序の乱れが全体の調和の大きく損なうとおっしゃっていました。

 

 

なんか変だな(違和感)を探せると

 

なんか良くない?(良い雰囲気)を見つけられる

 

これを言い当てるロジカルさがデザイナーには必要だと。

 

 

まさにその通りだなと感じました。

 

デザイナーは感覚で表現するのではなく、言語化して伝える力があってこそ

 

デザインに説得力が増すのだと思います。

 

 

 

 

また人の行動は環境によって決まります。

 

 

例えば、少し背の高いスツールに座る時、

 

お尻が届かなければ人はスツールに手をついて座ろうとします。

 

『背が高いスツール』という環境が『スツールに手をつく』という行動を促すのです。

 

スツールは、手で掴みやすい形状、座っても安定し、また降りる時も流れるように自然である。

 

そんな一見当たり前に感じるかもしれないことへの配慮が『デザイン』なんだと感じました。

 

 

文化や動きのメモリー、歴史、アフォーダンス、身体の作りや行為を知って環境ができる

 

見た目が良いのはもちろんですが、環境を知ればより洗練されたデザインになっていきます。

 

 

 

 

新しいものを創り出すことだけがデザインではないと

 

気づけた貴重な体験でした。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

インテリアコーディネートのご相談・お問い合わせは

下記のリンクからどうぞ!

 

 

 

ブログランキングに参加しています。

 


人気ブログランキング

にほんブログ村 インテリアブログへ
にほんブログ村