こんにちは。
東京都内を中心に活動している
フリーランスのインテリアデザイナー
Sudoh Designの須藤彩です。
能登半島地震、日本航空と海上保安庁の滑走路事故
大切なご家族を亡くされた方、被害にあわれた方に
心よりお悔やみ申し上げます。
被災された方々の一日でも早い復興をお祈り申し上げます。
年始早々、天災や事故で不安に思っている方も多いと思います。
サロンオーナーさまと話す機会があり
インテリアとは直接的には関係ないのですが
ちょうど話題になったので備忘録のためにも
感じた事を書き留めておきます。
ネガティブ・ケイパビリティ(英語: Negative capability)
という言葉をご存じでしょうか。
ネガティブ・ケイパビリティとは
詩人ジョン・キーツが
不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉のことです。
日本語訳は定まっておらず、
「消極的能力」「消極的受容力」「否定的能力」
など数多くの訳語が存在します。
『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』によると、
悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことであり、
この共感が成熟する過程で伴走し、
容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティ
という事になります。
性格や物の捉え方、思考のクセなど
ポジティブとネガティブ、どちらの傾向が強いでしょうか。
ポジティブだから善
ネガティブだから悪
本当にそうでしょうか。
私たちは日常で確実な正解を求めすぎています。
答えを求めることは脳の傾向性だけではなく
「わからない」を「わかる」ための教育を受けてきたことが
影響していると考えられます。
ですが、今の自分の実力や環境ではどうにもできない状況は
誰にでも起こります。
文頭にあげた、天災や事故は最たるものですね。
そして人間関係なども自分だけの努力ではどうすることもできません。
解決の糸口を探すために
自分を鍛えたり、知識を付けたり、教えを請うことは
自己成長の観点からも良いことだと考えています。
ですが本当にどうしようもないこと
今の解決は難しく、もしかしたら今後も答えが見つからないかもしれないこと
そんな難題と上手く付き合うためにも
ネガティブ・ケイパビリティは寄り添ってくれます。
まずは答えを急がず、不確定で曖昧な状態を受容し、
好奇心とともに楽しみながら疑問を持ち続けることから始めてみましょう。
いつまでも答えが出ない問題を抱え続けるのはつらいかもしれません。
『今世での私には過ぎた課題なのかもしれない。
来世の私に期待しよう』
くらいの気持ちで居ても良いのではないでしょうか。
不安な気持ちを
突き放すのでも、手放すのでも、忘れるのでもなく
完ぺきではない自分に寄り添ってくれるモノとして
味方に付けて付き合っていきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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