深耕アッパー | 農業機械のブログ

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去年に注文していた。受注生産とのこと。4月になっても連絡が来ないためJAに聞いたらすでに近くまで来ているとのこと。すぐ送ってもいいと告げ、いつ来るか連絡待ちにしていたら何も連絡なしにいきなり到着した。

 

連絡くらいよこせばいいのに。

 

トラクター装着。作業機側のPTO軸、PICと言うらしいが水平に近いほど40センチの耕し深さになるとか。基準は、前傾16度とか18度とか。

これで深く耕せるらしいが、深耕が目的じゃないからどうでもいいけど、速度はクリープ速度。超低速。PTO1速とか。

爪。一般のロータリーとかアッパーの爪の形状と異なる。見た目、本当に40センチ耕せる?と思えた。

爪の配列表。

オートヒッチが装着されていないタイプを購入。オートヒッチは、昔買った中古のロータリーから取った。

オートヒッチを取り外し、取り付け、トラクターに装着してみた。

 

リフタの吊り位置は、ロワーリンクの最も遠いところになった。

 

深耕アッパーを購入したのは、アスパラの側条を耕すため普通のアッパーを使っていたが、爪が短いから爪の軸までの高さが少なく、畝を少し盛っているアスパラ畝の側条だけを耕す時、軸が当たっていた。

 

深耕アッパーなら軸までの高さがあるから畝を上げているアスパラ畝の側条耕耘にいいだろうと。ついでにアッパー作用で畝に土が盛り上がればなお良し。

 

アスパラのうねり盛り上げは、普通のアッパーではほんのわずかしかできないから中耕ローターの逆転で畝を盛り上げていた。

 

アッパー作用は、爪がない部分に土が飛んで盛り土になる。

 

中耕ローターの使い方の基本は、耕したところに使うもの。

 

耕していない春先のアスパラ側条部分にそのまま使っていた。

 

今回の深耕アッパーで中耕ローターの負荷を減らすことができるだろう考えで購入した。当然、中耕ローターのように側条以外の爪部分は、取り外す。そうしないとアスパラ畝に使えない。

 

アスパラ畝の茎葉処理には、普通のアッパーを使ってきた。

 

畝が高めなのでアッパーで削るように耕せば、アスパラ畝面を耕したことになる。最初からやっておけばよかったのに。株をやってしまったら大変だとやらなかった。

 

この方法、霜で全面的にやられた後にやったことがある。

 

====アスパラ栽培の話====

 

今年は、霜、やって来るかな?ほかの地域では霜が少ない様子だが、山が近いためか、毎年のように霜が降ってきた。

 

霜のほかには、洪水。アスパラで洪水が頻繁にある農家さんはあまりないだろうな。洪水は、死なないが萌芽時期が1か月ずれこむケースがある。多分メス株だろうと思う。春先の茎葉処理サボった年に分かった。6月10日になっても一向に萌芽しないのを見つけた。7月に観たら、収獲時の株数よりも増えている。メス株なら40パーセントはあるから、だいたい収穫が落ち込んだ以前の洪水後と照らし合わせて、メス株ならあるんじゃないかと思えた。

 

洪水でアスパラのほうが時期が1か月ずれこんだら、収穫終了くらい。すべての洪水ではない様子だが、きつい洪水があるみたい。

 

アスパラ栽培では、過収穫の「ヘマ」と過湿害による萎縮を経験済み。湿害はじわりじわりと食い殺されるようなもの。次の年、萎縮したらもう終わり。死なないから面倒。大きさが回復することがなかったのを確認できた。萎縮したままで終わり・・・

 

過収穫は絶対にやってはいけない。次年度、終了半減した。その次の年、わずかに取れた。10日もたたず、息切れ、2Sばかりが出てきたが、量も少なかった。みじめな終わり方だった。