前回の記事に結線図がなかったので追加。
キースイッチの結線を取り外してしまったらどの線がどの端子につながっていたか不明になる。
結線の先にあるものが何かテスターなどを使って調べる必要がある。
一番太い黒の線は、たいてい電源線でバッテリーのプラス端子からきている。それはキースイッチのたいていB端子につなげるはず。
キースイッチを操作して、テスターを使って右に一杯回した時は、そのまま押さえていないと戻るところがスターターにつながる端子になる。
同じく左に一杯に回して押さえておかないと戻るところは、グローにつながる端子になる。
キースイッチの1段目は、指を離してもそのまま維持する端子に電気が流れるから、そこにオルタネーターにつながる線、燃料の電磁バルブにつながる線、後ろの作業灯につながる線をつなぐ。要するにキースイッチをONにしたら動作するものをつなげばいいことになる。
テスターでキースイッチを操作してB端子とほかの端子の導通を測れば、キースイッチの操作でどの端子に電気が流れるかわかる。
私の間違えた経験。
グローシグナルにつながる線を知らず、オルタネーターなどとつながる1段目の端子につないだため、キースイッチをONにしたらずっとグローシグナルにつながる線に電気が流れ続けてバッテリーをダメにした。
燃料の電磁バルブがあるのを知らずにその線だけわきにあって見つけられず隠れてしまい、つなげずにいたらセルモーターが回るがエンジンが一向にかからなくなった。
燃料バルブに行っている線は、キースイッチが走行中に1段目の接触が悪くなって接点が離れてしまうと、電気が燃料バルブに行かず、バルブが閉じてしまうためにエンストを起こしたことがあった。意味が分からずキースイッチをひねればまたエンジンは始動したが、キースイッチの接触不良でエンストを起こすということ。
三菱1980年代製のトラクターでも燃料の電磁バルブが付いていたということだった。これは盲点だった。
「こんなもの、ついていたのか!」なんてキースイッチの故障に取り組んでようやく分かったのだった。
めでたしめでたし