市場再開の話が倒産直後の間もないころから始まったものの12月20日のJAでの説明会では、その気配は全く感じなかった。
農協の販売部門が、従来の生産部会の受け入れ品目、それ以外の品目についてどのような販売経費になるかなどの説明が行われた。
名寄市場なら前日収穫のアスバラガスを市場に入れることができるが、農協での受け入れはそうじゃない。
情けない、自衛隊の街なんぞ栄えることはないのだろうな。
士別市場はまだあるようだし、士別も考慮したほうがいいかもしれないが、ほんと中途半端に近からず、遠からず。やるとするなら、慣れだろうな。
ガソリン代に比べれば、JAでの販売経費が安い?
冬になる前、名寄市場で何か工事していたが、今は何もない。雪が積もって除雪もない。
8月のお盆を中心にピークがやってくる夏秋専用収穫のアスパラだが、受け入れはとっくに終了している。組合員なら販売をやってくれるらしいが、いくつかの提出書類を求められるようだ。
肥料とか、農薬とかの履歴が主なものだが、何よりも遠くの市場になるほど流通経費が多くなる。それにつれて販売経費も多くなる。それだけじゃない、収穫直後からの冷蔵を導入しないと品質の保持が難しくなる。
夏秋収穫のアスバラガスだが、収穫の次の日は問題ないが、収穫の2日目にはどうしようもない状態、いわゆる腐りだ。腐敗が始まる。
アスバラガスの腐敗臭、何とも言い難い臭いにおい。
調製場所で冷蔵部屋を考えたこともあるが、経費の割に合わないのが市場価格だ。遠くの高く売れるところであってもそんなに極端に高いわけでないし、馬鹿臭い。
言っておくが地産地消というのは、こまごまと少量の生産をしている農家のことであって、ある程度の規模になった農家のことではない。勘違いしないように。つまり、今の農業政策はある程度の規模になった農家中心だから、地産池消というのは、あまり意味がない言葉。
ある程度の規模になれば、地元市場では価格暴落する。だから大都市の台所となる市場が販売場所になる。
もし、固定的なお客を相手にするような販売だと企業的にやらなければ困難だろう。
コンビニのチェーン店のような市場のチェーンがあればな、流通に関しては市場関係のほうが優れているはず。地元や郊外、遠方に素早く処理してくれると思われる。
効率ばかり考えれば、多くの働き手が不必要になるような集中的な経済傾向では、世間はますます縮小だな。