『まぁいいや。それなら、分からないことを抱えたまま、死んでしまえばいい』
また何かしてくるのかと身構えたが、真理は一向に動こうとしない。
「そっちが動かないなら、こっちから行くぜ!」
先手必勝というよりは後手必殺なタイプなんだが、相手が何もしてこない以上、こちらから攻めるべきだろう。
俺が距離を詰めるために駆けようとすると、真理はゆっくりと手を突き出してきた。すると、どういうわけか、前に進めなくなる。
「どういう、ことだ?」
『分からない。あなたは何にも分からない』
何か危険な気がしたので、後ろにさがる。どうやら、前に動けなかっただけのようで、後ろには飛べた。
だがこれは……!?
『バン!』
「ぐはっ!?」
確かに、後ろに避けることは成功した。だが、どういうわけか俺が想定してたのより遥かに勢い良く飛んでしまって、後ろの壁に大激突してしまった。