「こういうのは、一番怪しく見えないやつが実は一番可能性が高いんだよ」
もはや、ミステリー物では定番になっているが、あからさまに怪しいやつは基本的に問題ない。虚を突いてくるのが真犯人なんだ。
「完璧は、完璧過ぎるが故に見抜かれる」
あまりにもいつも通り過ぎると、逆にそれが違和感になる時がある。偽物は、精巧過ぎても駄目なのだ。
「それで、ちゃんとこいつらを『負かした』んだ。ビビは助けてくれるんだろ?」
『負かした?何を言っておるのじゃ?こやつらは、まだ負けてはおらぬぞ?』
むぅ、あくまでしらを切るか。ってか、いつまで真理の真似をするんだあいつは。若干ウザったいぞ。
『その証拠に、そやつらはまだ消えておらぬではないか』
確かに、芽瑠たちはまだ存在している。そういう意味では、負けてないように『見える』な。
「消える消えないは、お前の気持ち次第だからだろ。こんな『仮初めの姿』なんて、弱過ぎて自分で消えることすら叶わねぇよ」