「私の力を、最大限まで出し切る!」
「こっちは、すでに本気だっての。それでも、超えられるかな?」
さっきだって、十分力を使っていたはずだ。ぶっちゃけ、やられるとは思えねぇ。
「悪いが、ここで決めさせてもらう!」
これで、俺の三勝が決まって、俺の勝ち越しだ。
「なん……だと……!?」
四試合目は、正に死闘だった。どこをどうしたのか、俺の動きに付いて来る芽瑠。さっきの戦いが間違いだったかのように、俺に食らいついてきて……勝利をもぎ取った。
「これで、どっちに転ぶか分からなくなったな」
「まさか、俺がここまで苦戦するとはな」
スコアは二対二だが、流れは芽瑠にある。まさか、本気でも勝てないなんてな。
「湊、あれで本気なら、私の勝ちは揺るがない」
「そうだな。本気で勝てなかったのは、いつ以来だろうな?」
今まで、俺が本気を出したことすら少ないのに、それに打ち勝つなんてホント数える程度しかいないだろうな。