「オレに言わせれば、お前も十分長いけどな」
「いや、どう考えても、お前が短過ぎるだけだから」
こいつは、気付いたらすべての準備を終えてやがる。本当に必要最低限のことしかしないから、時間がほとんどかからないのだ。
「あんなもん、ちゃっとやってシャーで終わりだろうが」
「何の説明にもならない説明をどうもありがとうよ」
こいつは、感覚で生きるタイプだから、他のやつとはいろんないみで感性が違うのだ。その分、奇抜なことを思いついたりもするのだが……奇抜過ぎて、ほとんどのやつが付いて行けない。俺の場合は……うん、何かもうそういうものだと諦めているだけだ。
「だいたい、そういう時に効果音で何とかしようとするのってどうなんだよ?」
「いいじゃねぇか。伝われば問題ないっての」
いや、まったく伝わらないから言ってんだけどな?俺も感覚的に言ってることを理解してるだけで、実際はほとんどのやつが分からないからな?
「ホント、言葉が足りないなんてレベルじゃないというか……」
いや、実際には、何て言葉で表せばいいのかが分からないんだろうな。だから、あんな効果音なんだ。