息をするのすら苦しそうなのに、実に楽しそうに言ってきやがる。ってか、それが分かるなら、俺だって苦労してねぇよ。
「それで、お前は?全身が動かなかったのか?やべぇ、超見たかった。写真とか残ってねぇの?」
「撮るわけないだろアホ。ってか、そろそろ笑うのをやめないと、強制的に黙らせるぞ」
「いや、これはしょうがねぇべ。むしろ、笑うなって方が無理だっての」
まぁ、確かに俺が逆の立場だったら、全力でバカにしていただろう。それ故に、余計腹が立つのだ。
「ってか、乗ってたってことは、どうやって退けたわけさ?もしかして、布団から、運び出してもらったとか?」
「……それしか方法がなかったから、仕方ないだろ」
本当はそりゃ、俺だってこんなことされたくねぇよ。ただ、どうすることも出来なかったんだから、仕方ねぇだろうが。
「ってかさ、それってつまり麻痺してた間、ずっと茫然としてた?」
「だから、仕方ねぇだろうが。両手足動かないんだから、それ以上に出来ることなんかねぇよ」
実際、なってみれば分かるさ。ホントに、手足が動かないと何にもすることないってか、何にも出来ねぇんだよ。