どうやら、加奈にはこの選択の意味が分かっていないようだな。というか、分かっているのは隼だけみたいだ。他のやつらは、それがどうして恨みを晴らすことにつながるか分からないようだ。
「私のお気に入り。だから、絶対に負けない」
「そうだと思ったぜ。でもな、それだけじゃ勝てねぇんだよ」
こういう大一番で使ってくるのは、自然といつも使い慣れているやつになる。つまり、一番自信のあるやつだ。芽瑠にとっては、こいつがそうなのだろう。
「キャラへの想い入れも大事だが、技術が備わってないと、宝の持ち腐れだぜ?」
「私たちのコンビは最強。誰にも負けない」
そう、俺の目的はこの絶対の自信を根底から覆すことにある。つまり、同じキャラで戦うことで、技量の差を思い知らせるのだ。動きが同じな以上、勝敗はプレイヤーの腕次第になるからな。
「じゃあ、俺が魅せてやるよ。本物の想いの強さをな!」
「私の想いに勝てる人はいない……!」
こうして、芽瑠との勝負が始まった。まぁ、結果はかんがえるまでもないわけだが……。
「さて、どうよ?」
「私が、防戦一方で動けなかった……!?」