「七等分は……無理だな。八等分にするか」
ケーキを半分にして、それをさらに半分にしたのを半分にすれば、八分の一サイズになる。それを、みんなの前に配る。
「さて、残った一個だが……」
みんなの目が、ギラリと光る。まぁ、我先にと突撃しないだけ理性を保っていると見るべき……なのか?
「これは、ビビの分だ」
みんなが、どうして!?って顔をしている。いや、ビビ自身までもかよ。
「私がもらってもよろしいのでしょうか?」
「あぁ、これは買い物に付き合ってくれた礼だ。みんな、遊んでいたしな」
そう言われては、引き下がるしかない他の五名。ビビ自身も、この雰囲気で受け取らないわけにはいかないと思っているのだろう。恐る恐るといった感じで、皿を出してくる。
「ほらよ。ありがとな」
皿の上にもう一つケーキを乗せると、恥ずかしそうに自分の元へと持っていくビビ。よし、これでもう大丈夫だな。
「さて、それじゃあ食べるかな」
「い、いただきますわ」
律儀に、いただきますをして食べ始めるビビ。俺からしたら、お菓子や間食などは改まる必要はないと思うのだが、これが一般人と躾をされたお姫様の違いなのだろう。