「それでも、俺は兄弟の中で一番下だぞ?」
別に、四天王の中で最弱とかそういうギャグを言っているわけではなく、これは紛れもない事実だ。
俺は、アクションはともかく格ゲーでは兄にも弟にも中々勝てなかった。それでも勝率は四割近くあったが、逆を言えばそれは六割は負けているということである。
おまけに、それはあくまで一対一で戦った場合で、三人でバトルロイヤルなどをやると二割程度まで落ちてしまう。そうならないように、最初ら辺はしょっちゅう逃げていたりするほどである。
『はぁ!?いや、それはないでしょう』
「と言われても、事実だからどうしようもない」
『あなたたちは、ゲーマー兄弟ですか?アホなんですか!?』
「俺らにとって、ゲーマーは褒め言葉だ」
俺らは、ゲームと共に育ってきたと言っても差し障りない生活を送ってきた。両親は共働きで、いつも帰ってくるのは夜遅くだった。そんな俺らが退屈しないようにと買ってくれたのがゲームだった。俺たち三人は、親がいない間ほとんどの時間をゲームに費やして育ってきたのだ。他のやつにゲーマーと呼ばれるのは、そんな生活を認めてくれているような気がするからだろう。
「でもさ、これはこれで困ったもんなんだよな」