目の前に広がるは、一本道の曲がりくねった道。それが、丘の上まで続いている。それだけなら問題はない、が!その道はバイク二台がギリギリ通れる程度。おまけに、道の両脇は崖になっていて、奈落へと続いている。つまり、落ちたら一発アウトだ。
「こういうのってゲームの場合、落ちたら道に自動的に戻されるはずなんだが」
ワープしたり、釣り上げられたりと、ゲームによって様々だが、どのゲームもちゃんと復帰出来るようになっている。
『これが、そんな親切設計だと思ってんのか?』
「いいや、ちっとも」
だろうと思ったが、やはり『デスティニー・レース』には、その手の救助システムが存在していないらしい。つまり、落ちた瞬間そいつはゲームオーバーってわけだ。まったく、俺らしい嫌な考えだぜ。
「そういや、またみんなバイクなんだな」
『ここで車を使ったら面白くないからな。ここではバイクしか使えないシステムにしてんだよ』
実際、ここで車を使えば無双だろう。何せ、道いっぱいに広がるんだからな。どうやっても前が抜かせねぇようになってしまう。
「だが、この程度でビビる俺たちではないぞ?」
『そうか?キャラの方はそうでもなさそうだが?』