『いや、オレは絶対に認めない。オレは常に正しいのだから』
……やっぱり、あいつも『隼』なんだな。どちらも揃って傷口を広げてやがる。おかげで、偉いことになっていやがんぞ。普通のやつなら致命傷どころか、すでに死んでいるだろう。
「いくら話そうとも、お前ら同士じゃあいつまでも平行線を辿るだけじゃねぇか?」
「『それもそうだな……』」
何だろう?なぜかすごく嫌な気がする。こいつが考えることは、大抵が変なことだったりバカらしいことだったりするからな。
「『話し合いで解決しないなら、あとは拳で語るのみ……だよなぁ!』」
……駄目だ。この野郎の考えることは、もはや原始人……いや、ただの猿だ。獣レベルまで知能が下がっている。
「お前は、とことん単細胞なやつだよな」
「うっせ。事実、これが一番簡単にはっきりするだろうが」
いや、はっきりすんのは、どっちがケンカが強いかってだけだ。決して、勝った方が正しいとか、そんな意味不明なことはない。
『そうだぜ。後腐れなくやるなら、その方がいい。お互いに納得しているなら、話し合うより遥かに分かりやすく、白黒はっきりする』