そう、あいつの攻撃は、すべて友紀の『影』に当たっていたんだ。
「そうなのか?でも、それが一体どうしたってんだ?」
「まだ気付かないのか?それが、お前の能力なんだよ」
「オレの……能力?」
「あぁ。お前は、『影』を通して相手を攻撃出来る能力を得たんだよ」
「マジでか!?ようやくオレにも……」
相当嬉しそうだ。まぁ、俺も能力を得た時には、かなりテンションが上がったもんな。それに、俺は自分が『神』のような力を手に入れたと思ってるしな。だって、『世界を創造する力』って、言ってしまえば『神』が持ってるような力じゃん。そりゃテンション上がるって。
一方、隼の方も、『影』を使った能力なんて、いかにも中二病向けの能力だしな。『光』やら『闇』やら『神』やらに、中二病はものすごい反応を示すんだよな。と言うか、そういう単語が入ってるだけで、妙に格好良く見えてしまうのが中二病なんだよな。
「それで、発動条件なんだが……」
「とりあえず、食らえ湊」
影が当たるように、拳を突き出す隼。いきなりやるか、普通?
「ってあれ?何で食らわないんだ?」
「だから、今それを説明しようとしてんだから、ちゃんと聞けよ」