「物事を、三次元ではなく二次元的に捉えてみろ。そうすると、分かるはずだ」
そう、今回のポイントは、『視点を切り替えること』。相手の動きを立体的に捉えるのではなく、あくまで平面の……一枚の絵として見るんだ。そうすれば、おのずと答えは見えてくる……。
「まどろっこしいのは良いから、答えだけ教えろよ」
「そう、人にすぐ頼らずに、少しは自分で考えてみろ。それだけでも、頭の働きは随分変わるんだから」
「と言われましてもねぇ……」
駄目だこいつ。全然考える気がねぇ。まぁ、こちらとしても最初からこいつに期待なぞしてはいないけどな。
「はぁ、しょうがねぇな……。答えは」
「……『影』?」
人が正解を発表する直前で、正解にたどり着く。よくある話だが、実際にやられると、ちょっとだけイラっとするな。
「芽瑠、よく分かったな。そう、正解は『影』だ」
「『影』?それがどうかしたのか?」
「友紀を殴ったり叩いたりした時、確かにあいつは攻撃を避けていた。だがそれは、肉体だけの話であって、お前の『影』の攻撃は、友紀の『影』に当たっていたんだよ」