いや、そんなことねぇから。寒くて凍えそうだから。しかもこいつ、虚勢や戯言なんかじゃない。本当に何ともないようだ。
『そんな……。これで何ともないなんて、そんなはず……』
「真理、『雪女』は接近戦に弱いはずだ。そいつをぶっ飛ばしてくれ」
「了解じゃ」
本当に何事もないように友紀目掛けて走る真理。あいつ、どうなってんだ?
『そんな、動けるはずが……』
「悪かったの。ワシは雪遊びが大好きなんじゃ」
容赦なく、拳を揺り上げる真理。ってか、理由そんだけかよ!?ただの子供じゃねぇか!
『ドスッ』
あ~あ、ホントに容赦ねぇな。少しは手加減してやっても良いのによ。
「ワシとしたことが……」
『残念でしたね。もう少し条件が良かったら、少しは変わってたのかもしれません』
……?どういうことだ?何で真理がやられたようなセリフを?
「湊、すまん……」
『ドサッ』
なぜか、真理が気絶してしまった。そして、友紀ちゃんは『何事もなかったかのようにピンピンしている』。一体、どうなってやがる?
『相手を見誤りましたね、湊さん』
「何を使ったか知りませんが、先手必勝かな!」
「バカ、今考えなしに突っ込むな!」