「いや、どうしたも何もアレが『プルトップ』なんだよ」
「えっ!?アレに名前なんて付いてたのか!?」
予想通り、それすらも知らないようだった。まったく、よくそれで俺に勝負が挑めたよな。
「とりあえず、お前は負けたんだよ。お前が勝った方法を逆に使われてな」
「ちょっと待て。だったらお前の反則負けだろうが。同じ言葉で攻めてんじゃねぇよ」
「おい、そんなルール誰が決めた?俺が禁止したのは、『り攻め』だけだ。『ぷ』は条件に入ってないはずだが?」
「汚ねぇぞ……」
「言ったろう?『卑怯やずるいは、敗者の遠吠えだ』」
だいたい、こいつも言った言葉だ。否定することは出来まい。それに、この言葉は今の世の中を体言していると思う。弱い者の意見は、いつだって強い者に消されるのだ。
「というか、ルールを作ったのは誰だと思ってんだよ」
「最初から、計算通りだったというわけか」
「ったりめーだろ。せっかく主催者側にいるんだ。自分に有利なルールを作らなくてどうする?」
「ということは、他のも……?」
「あぁ。『ぷ』を『ふ』に変えられたら元も子もないからな」
そう、すべては俺の計算通り。元々俺が勝つために作られたルールばかりだ。