ハァ……ハァ……ハァ……。久々にこんな激昂しちまったから、息が乱れる。こんなに大声出したのは、いつぶりだろう。カラオケとかでも大声は全然出さないから、大きな声の出し方なんて忘れてたよ。俺、こんな声出せるんだな。
「湊さん……」
「すまねぇ。いきなりぶったりして。つい熱くなっちまった。俺としたことが、らしくねぇよなぁ」
ホント、らしくねぇ。どうしてこうも感情的になるんだよ?……って、考えるまでもねぇよな。
「本当かな。あまり、湊さんらしくないかな」
「まぁ、仕方ないだろ?俺もそうだったんだから」
「湊さんが?」
「あぁ。俺ってさ、人見知りが激しいから、周りから浮いてたんだ。中学にもなると、異端分子は排除しようとし始める。俺は、中学から一気にインドア派になってな、いつも本ばかり読んでいた。一見するとおとなしいやつだから、格好の的だっただろうよ。俺は、一部の友達以外には離れて接するようになっていた。というか、そうするしかなかった。とことん避けられていたんだ。だが、その中に隼は含まれていなかったんだ」
「隼が含まれていないじゃと?」
「そうだ。あいつとは小学校からの付き合いだが、本格的に仲良くなったのは、中学からだ」