「あぁ、ゆっくりしとけ」
「それじゃ、一足先におやすみ」
一人でさっさと寝ようとする隼。そうだ、そうしてくれ。
「湊、そろそろ説明して」
「ん?あぁ、そうだな」
「隼は、何かあったの?」
「あぁ、あったな。それも、『お前らのせい』でな」
あぁ、こうやって人を責めるのは嫌いなんだけどなぁ。特に、相手が女性ならなおさら……。
「私たちのせい?私たちが隼に何かしたとでも?」
「あぁ。隼は今、『お前らのせい』で熱を出している。『お前らのせい』であいつが苦しんでるんだよ!」
『お前らのせい』ということを、やたらと協調する。そうしなきゃ、理解してくれねぇ。ことの重要性を分かってくれねぇんだ。
「私たちが隼を?」
「そうだ。お前たちは、隼と一緒に『遊んでた』らしいな」
「確かに、あたしたちは隼さんと一緒に遊んでいました。……けど、それがどうかしましたか?」
はぁ……。やってる側はこういう認識だからなぁ。ちょっとしたこと……この程度のこと……そう思うことがそもそもの間違いなのに、こういうやつらは分かってくれねぇ。一大事にならないとまったく気付かないんだ。