ほらな、やっぱりそうなると思ったよ。お前のさっきのセリフ、アレも思いっきりフラグだったからな。
「何だこの変な味は?苦いのに辛いぞ?」
「なはは。お前は本当にバカだな」
「何だと!?」
「だいたいの『ハズレ』はランダムに設置してあるが、お前に一番近いそこの『闇焼き』には、苦いのも辛いのも平気なお前用に、スペシャルなものを作っておいたのさ」
「どうして、オレがここを選ぶと……?」
「お前なら、一番最初は、手っ取り早く一番近いとこから取って食べる。そう思ったからさ」
「くそっ、オレが嵌められたってのか?」
「いつからの付き合いだと思ってんだ?ある程度は分かるっての」
忌々しげに睨む隼。自分の考えが看破されたのが、よっぽど悔しかったんだろうな。そもそも、あいつの思考は単純だから、長年付き合ってると、簡単に分かるんだよな。まぁ、あいつが俺と似ているってのもあるが……。
「湊さん、さっきから何をやっているのかな?」
「いや、ちょっとしたゲームだよ」
「ゲーム、ですか?」
「あぁ。この『闇焼き』ってのは、当たりとハズレがあって、当たりは普通のおいしいたこ焼き。ハズレは……食べてからのお楽しみだ。まぁ、いわゆる『闇鍋』のたこ焼きバージョンだな」