「心配ないかな」
いつの間にか金属バットを持って、すでに臨戦態勢の加奈。
「お腹いっぱい食べるのじゃ」
すごく嬉々とした顔で、タコを見ている真理。
「隼は、絶対に渡さない」
相変わらず、少しズレたことを言って殺気を放っている芽瑠。
「とりあえず、隼さんを助けないと」
唯一、まともな返答を返してくれる詩穂。
……駄目だ。この状態だったら、詩穂はともかく他のやつが確実にとんでもないことをしでかす。さて、どうしたもんか……。
「………………う、ん」
おっ?隼のやつ、やっと目を覚ましやがったか。
「お~い、隼!大丈夫か?」
「これで大丈夫だと思うなら、お前は異常だと思うぞ」
確かに、そうだな。誰が見ても、大丈夫そうには見えねぇよな。
「一応、現状を教えとくとな、お前は今『クラーケン』って怪物に襲われている。ぶっちゃけ、簡単に船とか転覆させれるくらい力強い。少しでも何かあれば、恐らく軽く捻り潰されるぞ」
「って、事態は想像以上にやべぇじゃねぇか!」
「なはは。そして、こっちには、好戦的な少女がたくさん。奇跡でも祈ってろ」