「芽瑠、そろそろその辺にしておいてやれないか?」
『湊、邪魔はしないで』
うおっ!再び怒っていらっしゃる。というか、昨日よりもご機嫌斜めみたいだ。
「いや、でもさ、それ以上やると、本当に危ないことに」
『さすがに今回のことは、許せない』
どうやら、聞く耳持たずみたいだ。さて、どうするか……。一応、この場を鎮めることは出来るが、それだと隼がまた同じことをしてしまいそうだし……。
「じゃあ、三分だけ時間をくれないか?隼に聞きたいことがある」
『それぐらいならいい。ただし、延長は出来ない』
「分かってるよ。ちょっと確認を取るだけだからさ。おい、隼!ちょっとこっち来い」
「よ、ようやく許してくれたのか?」
「残念ながら、ほんのちょっとの休憩だ。それより、お前に話がある」
「な、何だよ?」
「俺には、この場を切り抜けるとっておきの作戦がある。ただし、そのためには、お前に一つ約束をしてもらわなくちゃならない」
「約束?」
「今後、絶対にナンパはするな」
「いや、あれにはわけが……」
「言い訳はどうでもいい。するのか?しないのか?」
「し、しねぇよ」
よし、これで交渉成立。あとは、芽瑠をうまく言い包めるだけだ。