「その、知り得ないことを芽瑠たちが実際に知ったらどうする?」
「どうって言われてもなぁ。そんなこと実際にあったら……笑って誤魔化すさ」
う~ん、確かに、それが後から知った情報なら、何とか誤魔化すことも出来ただろう。『後から知った場合』はな。
「まぁ、とりあえず、俺から言えることは一つ。……ご愁傷様です」
両手を合わせて、隼の無事を祈願しておく。まぁ、こいつなら、たぶん大丈夫……だと思う。
「何だよその、オレがもうすぐ死ぬみたいな……」
『隼、ちょっといい?』
「!?」
その時、まるで地獄の底から響いてくるような、絶望的なまでの殺意に満ちた声が聞こえてきた。その声は、隼のすぐ後ろで放たれたものだった。
「め、芽瑠?お前、どうしてここに……?」
『そんなことはどうでもいい。それより、さっきのこと』
「湊、お前……いるの知ってたな!?」
「悪い、あまりに芽瑠の姿が怖くてな。今まで言い出せなかった」
『隼、覗こうとしてたの?』
「あの、芽瑠さん?少し落ち着きませんか?半端なく怖いんですけど……」
「隼、これはお前が犯した罪だ。おとなしく、やられてこい」
「いや、さすがに洒落にならないって!目がマジなんだって!」