「芽瑠か……。なら、良かった」
「どうかしたんですか?」
「いや、さっき宣戦布告されただろ?この冒険を止めなければ、お前たちの未来を奪うって」
「はい、まぁ、されましたけど」
「つまり、相手は俺たちが他の世界に行って、敵を倒してるのを知っているんだ。相手には、それを可能にする『何か』がある。もしかしたら……と思ってな」
「考えすぎですよ。誰も、知らない人から聞いてはいませんって」
「そうだよな。ちょっと神経質過ぎるよな。よし、さっさと倒すか!」
「ただいま戻ってきました~。あ、湊さん、目が覚めたんですね」
「おう、もう大丈夫だ。それより、どこに行ってたんだ?」
「ちょっと、表でジュースもらってきました」
「表?」
「あ、湊さん、自分がどこにいるのか分かってなかったのかな?ここは、海の家ってとこなんですよ」
海の家ってぇとアレか?あの海水浴場で少々ぼった……通常より少し高い値段で焼きそばなんかを売ってるあの海の家か?どうしてそんな所に……?
「湊さんは、この世界に来てすぐに、熱中症になってしまったんですよ。だから、ここで休ませてもらっていたんです。覚えていないかな?」
「いや、覚えているも何も、恐らく俺は最初から気絶したまんまだったろ?」