『ありえない。私は『殺す側』だったはず。『殺される側』のあんたたちが刃向かったところで、どうしようもないはずなのに』
「確かに物語は一方通行。一度決まったことは戻せない。主人公が死ぬ物語は、何度読み直したって主人公は死ぬ。覆らないのが当たり前。でも……そんな物語つまらないだろ?」
「うわぁ~。湊、お前今すごく痛いやつに見えるぞ?」
「う、うるせぇよ!」
『私まだ死にたくない。あなたたちのせいで……私もう……絶対に、許さ、ない。から……』
そして、彼女は光になった。
「何だか、後味悪いのぉ」
「そんなこと言ってられない。速く光を取り込まないと。それが死者に対する礼儀」
「そ、そうじゃな。では……」
そして、真理と芽瑠は光を吸い込んだ。すると、二人は内側から光を発しだした。それと同時に、『世界が崩れていく』。
「ど、どうするんだよ!?」
「お、落ち着け。俺たちが焦ったところで、どどどどうしようもないだろ?」
「まったくじゃ。ワシらに任せれば良いのじゃ」
「本当に役に立たない連中」
「真理、それに『ドカッ!』芽、瑠……」
また鈍器か何かで殴られた。そして、意識が遠退いていく。
毎度毎度、荒っぽい方法だな……