「何でじゃ?早くこんな世界から、抜け出したいのじゃが」
「確かに、こんな所にいつまでもいたい訳ないけど、話の展開上会うわけにはいかないんだ」
「何でだよ?」
「死ぬんだよ。この話だと、途中で会ったやつは死ぬ設定なんだ」
「じゃあ、どうすれば良いのじゃ?」
「この話は、あいつと会うか会わないかのところで終わるからな。その先は、俺にも分からねぇ」
「つまり、倒すにはそこまで進まないといけないのか」
「そして、倒せるかどうかも分からない」
「やるしかないじゃろう」
「だな。オレたちなら大丈夫だろう」
「うむ?隣が騒がしいぞ?」
真理に言われて、みんな耳を澄ます。すると、声が聞こえてきた。
『ズルズル ズルズル』
『ふわぁ~。うるさいな、いったい何の音だ?』
見知らぬ男の声だ。
『ズルズル ズルズル』
『だから、うるさい……って、お前なんだ!?』
『ズルズル ズルズル』
妙に緊迫した男の声。そうか、確かこいつは……
「みんな、下に降りるよ」
「じゃが、隣の男はどうするのじゃ?」
「心配しなくても良いよ。どうやったって、助からないんだ」
「何でじゃ!?今から向かえばまだ」
「だから、無理なんだよ!あの男は……やられ役だ」