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気むずかしい いろいろ

芝居、ミュージカル、落語、映画、
後輩、神社・読書・心理・呪いと祟りも。

匿名の恋人たち:小栗旬ら出演、恋愛ドラマ。

おぉ、久しぶりに恋する小栗旬。

小栗42歳、赤西41歳、ハン38歳、中村43歳。
結婚ピークを過ぎた独身男女の恋愛ドラマである。
みな、こじれている。

 

独身でいい、独りがいいと思っていたところ、
思いがけず出会った人と少しずつ歩み寄る勇気を持ち、
“こじれ”を克服しながら、ベストワンに出会えた――
そんな物語だ。

 

恋愛ドラマと、こじれ人間ドラマの合作、といったところだろうか。

めちゃくちゃ面白かったかというと、そうでもない。
いつもなら8話くらいは一気見してしまうのだが、
今回は休み休み観た。
次の話が気になって仕方ない、というほどではなかった。

 

最近の風潮どおり、イジワルな人や悪人は出てこない。
誰もが「欠点」を持っているよね、程度で、
登場人物は総じてものすごく“いい人”だ。

全員が誰とでも仲良くなれ、
多少の負の感情は許容して前向きに――
そんな性格の集合体。

絶対に戦争も犯罪も起きなさそうな人たち。

 

リアルではない。

 

最近は、乱闘シーンや言い合いのシーンを見ると
気分を害する、というクレームが入るらしいね。
そんなの、つまらないし、不自然だ。

 

小栗旬は、ことあるごとに
「恋愛ドラマには出ない」「映像作品は嫌い」
と言っていた印象がある。

 

だからこそ、なぜNetflixで恋愛ドラマに挑戦したのか。
それを探るために観てみた。

 

恋愛ドラマと銘打ちながら、
扱っているのは、
日常生活は普通に送れるが、コミュニケーションに難儀する大人たち。
精神疾患と診断されるほどではないが、
親から受けた影響やPTSDが、人生に大きく影を落としている。

そのあたりに、彼は興味を持ったのではないかと思う。

 

また、日本の映像業界が
どんどん“消費&使い捨て文化”になっている中で、
Netflixという環境、そして韓国の製作現場を体感するために、
お試しで出演してみた――
そんな選択にも見えた。

 

楽しんで演じているようには、正直あまり見えなかった。
“仕事”感が、見えてしまったなー。

 

シーズン2もありそうなラストだったが、
次は主役を坂口健太郎に譲る展開になるのだろうな。

 

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2025・日本/韓国(Netflixオリジナルシリーズ)
原作: 映画『Les Émotifs Anonymes(匿名レンアイ相談所)』
監督: 月川翔(Sho Tsukikawa)
脚本: キム・ジヒョン、岡田惠和
出演:小栗旬、ハン・ヒョジュ、中村ゆり、赤西仁、成田凌、伊藤歩、奥田瑛二、佐藤浩市、伊勢志摩、梶芽衣子、山口紗弥加
音楽: ダルパラン(Dalpalan)
プロデューサー: ム・ヨンオン、チェ・ギヨン、キム・クムシル、永井拓郎、大崎真緒
制作プロダクション: YONG FILM、YONGFILM JAPAN
製作: Netflix
撮影監督: Kosuke Yamada
編集: Yang Jin-mo

あらすじ:
大手製菓メーカーの御曹司・藤原壮亮は、過去のトラウマから「人に触れられない」という極端な潔癖症に苦しみ、恋愛を諦めていた。一方、イ・ハナは“視線恐怖症”のため人の目を見ることができない天才ショコラティエ。彼女は「ル・ソベール」という店で匿名の職人として働きながら生きていた。互いに不器用な二人が、ショコラティエとして出会い、少しずつ心を通わせていく、大人のピュアな恋の物語。