芳香 | すだちのブログ

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今年度、ご縁があって茶道クラブで子供たちに教えています。

ただコロナの影響で、飲食不可😭

実際のところ帛紗さばきで時間いっぱいになっちゃうから飲む余裕ないのだけど、心の中では
「飲食不可な茶道なんてー😭」
と、頭では仕方ないと分かっているものの、やるせない思いが消えません。




そんな中、先日は
お茶の香りだけでも体験させようということで
一盌だけ、点てるお許しが出ました。

抹茶を2酌すくい入れ、
お湯を注いだ瞬間。

ふわあっ✨
と抹茶の香りが立ち上りました。


この時の香りが
あまりにも鮮烈で。

長年お茶をやって抹茶の香りは幾度となく嗅いできたのに、
こんなに強く香ったのは初めてなんじゃないかと思えるくらい。


長い間、お茶を点てたくて点てたくて、
でもできなかったその空間で、
ようやく点てられた、
初めての香り。
その喜びもあって
こんなに強く香ったのかもしれません。


家ではいつでも好きな時に点てられて、
それが当たり前。
だから香りを感じてもありがたみはなく、
ゆえに抹茶の香りに鈍感になっていたようです。




点てられない期間という
「無」があるからこそ
点てられたという「有」が際立つ。


ということは、
点てられなかった期間も
決して悪ではなく。


無一物中無尽蔵
という禅語を思い出しました。
無一物の中には無尽蔵にある
と教わりました。(ざっくり)


陰と陽、光と影、表と裏。
両方あってワンセット。
片方だけはない。


どう捉えるかはは己の心持ち次第、なのかも。






そして。
私の点てた抹茶、
子供たちは色と香りと茶碗の温かさを味わい
喜んでくれました。
大人からも泡が細かいと
褒めて頂けました。
もうこれだけは得意ですから!
自信あります✌️






自信がさらについたから
次の記事ではひさしぶりに
「教えないお茶の教室」
の告知します🎵