自分の苦手な事を他人に「苦手だ。」となかなか言えない事があります。
その時の思いを探ってみると
「人に苦手意識を知られたくない。」
「苦手意識がある自分を見られたくない。」
「苦手意識を知られたら恥ずかしい。」
「苦手意識のある自分が好きになれない。嫌いだ。」
などがあるのではないでしょうか。

誰にでも、一つや二つは、苦手意識をもつ事があります。しかし、その意識が湧き上がる理由は異なります。

例えば、
ア、食べず嫌いのように体験がない。
未経験の事については、不安を感じ、無意識は危険だと判断します。危険な事から身を守るために、避けようとしているのかもしれません。

イ、苦手を作り出した失敗体験がある。
過去の体験・経験の中に苦手意識をもった、対象と似た体験・経験がある場合です。無意識は過去の体験・経験が衝撃の強いものであれば、「このことは、今後さけなければならない。」という価値観を身に付けることになります。今回の対象となる事柄が、この過去の体験・経験に似ているために、避けようとしているのかもしれません。

どちらにしても、危険だと判断する自分だということです。
無意識は、現実とイメージを区別することはできません。
そのため、過去に起きた事であっても、未来に起きるであろう事であっても、危険だと判断すると避けることになります。

・恥ずかしい思いをした(思いをするだろう)
・損をした(損をするだろう)
・笑われた(笑われるだろう)
・嫌な目つきで睨まれた(睨まれるだろう)
・叱られた(叱られるだろう)

誰にでも、自尊心や羞恥心、虚栄心、猜疑心などがあります。出来事から湧き上がる感情の裏にあるこれらの心に影響を受けたために、苦手意識が生まれたと考えることができます。

今、抱えている苦手意識を感じる時の感情をじっくりと味わい、過去に似た感情を味わった経験がないか探ります。

例 本を読むことが苦手
小学1年生の時にみんなの前で本を読む機会があった。その時、うまく読めなくて、何度も先生やみんなから誤りを訂正された。とても恥ずかしかった。
それから、本を読まなくなった。

この時の恥ずかしい感情が、苦手意識の正体になります。苦手意識が生まれる過去の体験と共に、その時湧き上がった感情が苦手意識を作り出します。

失敗体験が苦手意識を作り出すことは、たくさんあります。「苦手だ。」という意識があると、体験や経験を避けるため、避ける体験を繰り返すため、ますます苦手意識をもつことになります。

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