仕事をしていると自分の得意な事ばかりすることはできません。組織として動かなければならないため、苦手な仕事でもしなければなりません。

 

教師の場合、
・保護者とうまく関わる自信がないにも関わらず、生徒指導主事をしなければならない。
・体力に自信がないにも関わらず、体育主任をしなければならない。
・事務仕事が不得手でも、会計の仕事をしなければならない。
・OA機器についての知識が十分もっていないにも関わらず、放送担当をしなければならない。
・全校研究をしているので、苦手な算数の研究授業をしなければならない。
等と、苦手な仕事を任されることがあります。

 

多かれ少なかれこのような事は、教師を続けていればいくらでもあります。

 

このような仕事を受けた時、苦手意識の強さによって、その対応が異なります。

 

1 承諾できないので、拒否する。
2 できれば避けたいが、我慢して仕事をする。
3 仕事だから、これを機会に苦手意識を克服して、学びの機会にする。

 

苦手意識があると、私たちは、「できれば、避けたい。」「仕方がないから、我慢してでもするしかない。」「うまくできないけれど、無難にこなしたい。」などという気持ちになります。

これは、脳のはたらきによるものです。

 

無意識は、安心・安全のためにはたらきます。そのため、苦手な仕事は、脳にとって、危険な仕事になります。

 

その危険度が高い程、苦手意識の強くなり、1のような対応をすることになります。これは、自然な姿で特別な姿ではありません。危険なことを避けようとするのは当たり前の事です。

ただ、苦手意識をもちながら仕事を続けていると、うまくできるだろうかと不安を感じたり、なかなか手がつかず、仕事に時間がかかったり、仕事の能率が下がります。

 

このことが仕事に影響を及ぼし、二次的な変化が起こります。

仕事上の失敗が多くなったり、他人に依存することが多くなり、他者から悪評を買ったり、負担をかけたりすることになりかねません。避けることが、悪循環を作り出します。

 

私たちは、感情に振り回されることが多いため、避けたいという感情を作りたがっている無意識の仕業だから何とかしなくてはと思っている人は少ないでしょう。

 

まさに無意識の思うつぼです。

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