誰にも平等に時間は与えられています。ただ、その使い方で生活の豊かさがかなり変わってきます。

 1日24時間すべてを自分の思い通りに使っている人はいないと思います。
私たち人間は、感情の動物と言われるように、一日の中でもかなり感情が動きます。
 その感情に動かされて、仕事をしたり、余暇を楽しんだり、家庭の団らんに使ったりしています。

 しかし、仕事、余暇、団らんの一つ一つをとっても、100%その時間を効果的に利用しているかと言えば、そうではありません。

 ・何らかのストレスを抱え、イライラしているとしている事の効率が悪くなります。
 ・楽しいことをした後に、しなければならないことにすぐに気持ちを切り替えることができればよいのですが、なかなかうまく切り替えができない時があります。すると、取り掛かりが遅くなります。
 ・悩みや不満があるとその事に時間を費やすことになり、していることが十分にできません。
 
 このように考えると、いかに感情をコントロールすることが重要なのかがわかります。

 コントロールがうまい人はたくさんの事ができたり、効果的に時間を使ったりすることができそうです。

 この感情に大きな影響を与えるのが、自分が長年培った見方・考え方(価値観)になります。

 一つの出来事でも、その出来事を体験して、現れてくる感情は人によって異なります。

 早く、簡単に、場所も取らずに感情を切り替える方法を知っているとうまく時間を使うことができます。

 私が利用している感情のコントロールの方法を紹介します。

● 感情を物として扱うことで、切り替えを早くすることができます。

 ・深呼吸をし、落ち着きを取り戻す。
  深呼吸をしていると次第に落ち着きを感じるようになります。
  それと同時に、次第に今まで感じていた感情が薄れていくのを感じるようにします。
  (感情が変化していくという感覚を味わいます。自分の内面を観察することになります。今まであった感情の形、大きさ、色、重さなどを想像し、次第にそれが薄くなったり、形が変わったり変化していく様子を観察します。)

 ・軽くジャンプして、今の感情を振り払う。
  身体に物としてついていると考えれば、身体から離すことができます。ゴミでも身体についているような感覚で、身体をゆすったり、飛んだりしながら、それを取り除くというやり方です。)

● 感情を形あるものとしてとらえる方法とは別に、その感情の意味を変えるという方法も役に立ちます。

 ・自分の使命を明らかにする。
  今の感情が湧きあがってくるのは、何故だろうと考えたり、感情に振り回されている自分を感情とは別に「自分の使命は何か。」を考えたりします。

 ・今置かれている状況を客観的に見る。
  今の自分を今いる場所に置いたまま、今いる場所から少し離れて、その自分を観察します。感情に動かされている自分とそれを眺める自分を作り出します。そして、その両者を観察します。何かに気づくことがあります。その気づきが、感情のコントロールに役立ちます。

 
さて、あなたはどんな方法をもっているのでしょう。