子どもを育てる時にその子らしさを大事に育てたいと思います。その子らしさは、他の子どもと比較して素晴らしいわけではありません。その子のもつ独特の素晴らしさです。
 教師の価値観に合うから素晴らしいわけでもありません。

 学級づくりをする上で、子どもたちを褒めたり、叱ったりすることがよくありますが、その子らしさをつぶして、教師にとって都合のよい面だけを活かしているような学級経営では、子どもが力を十分発揮することはできません。

 子ども自身が自分らしさに気づくということは、なかなかありません。
外から見ている私たち教師だから、気づくことができるのです。
 そんなに努力しなくてもできてしまうような特質や能力、そして、その子といると何となく感じる気質などは、その子らしさだと思います。

 もしかすると、落ち着きのないと思っているその子の気質は、活発で行動力のある子かもしれません。
 発表が少なく、積極性に欠けると思っているその子の気質は、落ち着きがあり、冷静に物事を判断する子かもしれません。

 私たちの価値観がその子らしさをつぶしているとすれば、大変です。
形を整えるために、子どもが犠牲になっていないだろうか、活かし所をわきまえて、子どもと接しているだろうかと自問することができれば、まだまだ大丈夫です。

 子どもが悪いと子どもを責めているうちは、教師の価値判断がかなり強いと考えた方がよいでしょう。

 子どもは、教師の刺激に反応しています。

 その刺激がその子らしさを活かす場合もあれば、活かさない場合もあります。子どもの反応が教師の好みであれば喜び、そうでなければ嫌うことはないでしょうか。
 刺激の仕方を変えてみようと考えるとまた違った反応が返ってくるはずです。
 その子らしさを活かすためには、私たちの刺激を変えることだと思います。これが、教師としての力量アップにつながります。
 
 刺激がよかったかどうかを子どもが反応し、評価してくれているから、教師は子どもから学ぶことができるのです。

 子どもの反応を見続けることで、子どもの個性を生かす力を伸ばすことができます。

 ところで、教師であるあなたは、自分の個性を生かしているでしょうか。
価値に縛られ、自分らしさを十分活かしていないということはないでしょうか。

 自分らしさを活かす姿勢が子どもにも伝わります。集団の中でこそ個性を生かすことができます。
 自分らしさを発揮し、自分らしい学級づくりに邁進してほしいものです。