一週間があっという間に過ぎしまったという感じです。時間が経つのが早く感じるようになったのは、年のせいでしょうか。

 時間感覚というものは、人それぞれ感じ方が違います。また、状況によっても異なります。好きなことをしているとあっという間に時間が過ぎてしまったり、嫌いな時間だと長く感じることがあります。

 現実の時間の流れと私たちの感じる時間の流れは、どうも違っているようです。

 今という時間についてもかなり幅があるように思います。

現在の職業は、何ですかと問われれば、教師と答えます。
現在の家族構成、人間関係、経済力、趣味など、答えなさいと言われれば答えることができます。
 これらは、すべて今と考えるでしょう。

 しかし、今という瞬間をとらえたときの今は、これとはちょっと違います。
机の前で、パソコンに向かい、「今を生きる」という日記に向き合って、一生懸命にタイピングをしている私が目の前にいます。

 読み手の皆さんは、私の書き終えた「今を生きる」を読んでいます。

 日記を読まれる頃には、私は別の事をしています。

 そして、私たちが今と考えた、職業、家族構成、人間関係、経済力、趣味などはすべて自分に貼り付いた価値観であり、イメージだということがわかります。

 このイメージが私たちを苦しめているということになります。

 タイピングしている私にあるのは、読み手を意識しながら、よりよい教育を夢見ながら、自分の思いを語っている自分しかいません。

 場面が変われば、教師としての自分の顔が現れます。父親の顔もあれば、子どもの顔もあります。地域の一人としての顔もあります。

 その顔がなければ、もっと自由に生きられるのにと思うこともあります。
例えば、「教師のくせに・・・。」「教師ならば・・・・。」「さすが、教師だ。」などと他人から見られている自分を意識するときに悩みや苦しみが生まれてきます。
 また、「私は教師である前に一人の人間だ。」などと言って、今の自分を正当化してしまう自分もあります。

 このように考えると、母親が子どもの事で悩み、苦しむのもよくわかります。

 母親としての責任感が自分を苦しめているということになります。

 もし、母親として自分を苦しめている自分が四六時中自分だったとしたらかなり苦しい毎日を過ごすことになります。そんな自分だったとしたら、辛くて逃げ出したくなります。
 これを自分に向けて、病気になって、母親としての責任を手放すことを選ぶ人もいます。これを外に向けて、子どもを虐待したり、子育てを放棄したりする人になることがあります。

 母親ならば、誰もが責任を感じないはずはありません。

これを苦しいと感じる所に問題が潜んでいます。

 苦しいと感じる自分に焦点を当ててみると見えてくることがあります。

○子どもを思い通りにしようと思っている自分はないでしょうか。
(人は誰もが違っています。同じ人など一人もいません。)
○理想の姿から子どもを見ている自分はないでしょうか。
(人と比べたり、自分で作った基準と比べたりして、目の前の子どもから離れて、願う子どもを見ている。)
○自分の評価を気にしている自分はないでしょうか。
(子どものできが自分のできと言われることが気になっている自分がいる。)

 この自分から解放されなければ、問題が次から次へと生まれてきます。
いや問題が生まれるというよりも自分で問題を作っていると考えた方がよいかもしれません。

 苦しむことではなく、ただ、受け止めることだと思います。                                        
例 「子どもが勉強しない。」と悩む母親
子どもが勉強をしないことは子ども自身の問題としてとらえる
子どもの問題
・勉強の仕方がわからない。
・勉強に興味関心がない。
・勉強する癖がついていない。
・わからないから、勉強できない。
 など様々な問題が考えられます。
母親としての悩み
・子どもに勉強をうまく教えられない。
・子どもに学習習慣を身につけさせる方法がわからない。
・他者からの評価が気になる。
・自分の時間に制限を受ける。

 子どもの問題と母親自身の悩みとを分けることから始めないと問題が複雑に絡み合っていて問題解決に時間がかかります。

 そのためには、今を生きることがとても重要になります。
次の順序で整理してみると今がよりはっきりと見えてきます。
・目の前に起きている事柄をじっくり観察して事実をきちんととらえる。
・自分の中に起きている事と子どもの中に起きている事を区別する。
・今起きていることから感じていることか、それとも過去や未来に引きずられて感じていることなのかを識別する。
 (脳は現実とイメージを区別できません。でも沸き上がる感情があります。かなりイメージによって感情が動かされていることに気づくはずです。)

 悩んでいる自分からちょっと離れて、外から見てみると違った自分が見えてきます。

 今を生きている私たちです。過去や未来はイメージに過ぎないので、自由に変えることができます。
 どうせイメージするならば、素敵な過去や未来を創り出したいものです。