みんなと一緒の行動ができると安心する一方で、自分のしたいことはみんなと違ってもしたいと思うことは、いくらでもある。そして、したいと思ったことを優先するか、それとも一緒の行動を優先するかは、場によって違う。個性重視だから、みんなと一緒に行動することよりもしたいことをさせることが大事だと考えているのならば、それは大きな間違いだ。
 個性は、集団の中で発揮されて初めて個性だ。マナーだとかエチケット、ルールだとかがある。これらを意識せず、各自が自由気ままにしていたら、全体として動けないし、その場にいても安心できない。どこを目指しているか、そのためにどんなことを考えて、どのように進めばよいのかが揃うと全体として動くことができるし、一緒に居ても安心だ。そして、その中で、「これは、いい。」と多くの指示を得たとき、「これ」を生み出した個性が生かされる。
<明確にしたいこと>
・(場を読む)・・・けじめをつけるために
 したいことでも授業中にしてはならないことがあること。
 休み時間の言葉遣いがそのまま授業の言葉遣いにはならないこと。 
 休み時間で作る人間関係と授業中の人間関係は異なることが多いこと。
※この考え方があると子どもの動きを制約することは間違いない。しかし、これがあると誰もが安心して学校生活を送ることができる。
・(空気を読む)・・・活動の流れに合わせるために
 活動の中ですべきことはすること。
 見通しをもった活動は、その流れに乗って歩むこと。
 予定通りに行かないときには、変更があること。
 個々によって能力が異なるから思い通りにいかないことがあること。
 助けたり、助けられたりしながら流れを作っていること。
 その助け合いの中で個性が発揮できること。
※この考え方があると他を意識して事を進めることになることは間違いない。だからと言って個性をつぶすことにはならない。
 集団は、個々の能力を上げるだけでは動かない。その集団の中の一人一人に場や空気を読む力を身に付けることで集団が動く。