今、学校では学校の外からの考えを取り入れて、地域に開かれた学校を目指そうと取り組んでいる。大事にしたい外部の声はいろいろな形で学校に届く。会議を開いて意見を聞いたり、アンケートを実施して意見を求めたり、一緒に活動して感想を求めたりと努力をする。
 学校と地域・家庭が同じ方向を向いていることは、成果があがる。当然、ずれていたり、方向が違っていたりすると効果は上がらない。
 先日、学校に嬉しい電話があった。地域をジョギングしている方からだ。本校の校区に住んでいらっしゃるわけでもないけれど、
「隣の校区から本校の校区を走り、そして、別の校区へと向かって走っています。本校の校区を走っているときだけ、子どもたちや地域の人から『おはようございます。』の声がかかるのです。どんな教育を学校でしておられるのですか?」
と、いうものだ。(学校関係者であるため校区をご存じだった。)
 とても嬉しい声だ。挨拶は学校だけでできるものではない。人と関わるときに自然にできるようになって初めて挨拶が身に付いていることになる。できている姿を見つけ、評価し、情報を提供していただいたのだ。声にはならない声だけれども、学校・家庭・地域が一丸となって取り組んでいることに気づかせてもらえた。とても嬉しいことだ。
 互いの協力なしでは、子どもは育たない。お互いに目指す姿を明らかにし、共に教育できる方向を探ることが大切だということを改めて感じた。これは、学級の子どもを育てる時の親と教師の関係も同様だ。また親の子育てについても同様だ。関わる人の思いを揃えることで効果が上がることは、場とは無関係。関わる人の思いだけだ。それに気づかせてくれるのは、外からの声だ。内にいると見えなくなっていることが多い。