話題が広がると参加しやすくなるが、話題が狭くなると参加しにくくなることがある。どちらがよくてどちらが悪いということでもない。その時々の必要に応じて、広がったり、狭まったりする。
 ただ、これを意図的に流れを作るか、それとも話題に参加したものに流されていくかは、教師の力量の違いとなって現れる。子どもに振り回されている状態は、この広げたり狭めたりするためのコントロールがうまくできない状態だと考えられる。
 子どもたちが自由に発言できることはとても重要なことであるが、それに流されているとやるべきことができないとか、時間がいくらあっても足りない状況に陥る。
 こどもたちの発言をうまくコントロールして広げたり、狭めたりすることで子どもたちと言葉のダンスをしながら、思考を深めていくことができる。
①話題を提供する。
 「~ついて知って(わかって)いることは?」「~についてどう思う?」
②広がり具合を見る。
 「他の人は?」「あなたはどう?」
③発言を承認や同意を求める。
 「そうなの?」「みんなも?」「そういうことある?」
 「他の子もそう思う?」「間違いない?」
④発言内容を全体に広げ、承認を求める。
 「それでいい?」「本当?」「そうなの?」
 「そう考えていいの?」「言ったこと、わかった?」
⑤発言を止める。
 「ちょっと待って!」「あれ?」「でもね。」
⑥発言をまとめる。 
 「ということは」「つまり、こういうこと?」
⑦まとめについての同意を確認する。
 「こう考えていい?」「このようでいい?」「わかる?」
⑧別の視点に当てる。
 「それなら、~についてはどう?」「なるほど。ところで、これは?」
 教師として、常に子どもの目指す方向を明確にし、子どもたちの話題が目指す方向に進むように話題についての深い造詣(教材研究)が必要となる。
 また、発言した内容を整理し、方向付けることができるようになったら、発言した子どものよさを発言の度に評価できるようになるといい。
 子どものよさは、発言の内容だけでなく、発言をしようとする意欲、発言内容の価値、発想力の素晴らしさ、考え抜いた努力など一人一人の話題に向かう姿の中にある。子どもの発言を聞きながら、それを探る。
 「そうか。」「なるほど。」などと承認する発言は、子どもの発言を活発にする。それにもまして、自分の姿勢を褒められれば、発言することに自信をもてるようになる。これを繰り返すことで、話題を広げても狭めても逃げないでついてくる子どもにすることができる。