目の前にいる自分の学級の子どもたちを精一杯育てようとしていると学校全体が見えにくくなることがある。全校の子どもたちの成長を見る一番の機会は全校一斉で動く行事の姿である。
 始業式や終業式は、1年を通して繰り返し同じように繰り返されるのでその変化が見やすい。4月と比べるとそれぞれの学級の成長の足跡も見える。
 入場するの姿、会場へ入ったときの姿、司会者の指示で動く姿、話し手の話を聞く姿、歌を歌うときの姿、立ったり座ったりするときの姿、会場から出る時の姿等様々な様子から成長を見ることができる。
 どんな姿が式に向かう姿として素晴らしいのか、イメージしていないと指導はできない。ただ、行事をこなすだけになってしまう。
 (式を通じて「学ぼう」と意欲をもち、静かに入場し、落ち着いて人の話を聞き、学んだことを元に課題を作り、静かに退場する。)・・・こんな姿をイメージして式に向かう子どもをイメージしたい。これが決まるとそれぞれの場での子どもの姿が具体的に決められる。
 全職員が同じイメージをしていると式に向かう全校の子どもたちの姿が違ってくる。本校では、二学期の入学式でようやく静かに入場、静かに退場ができるようになってきた。先生方の動きも違ってきた。事前の学級での取り組み、廊下での指導、体育館への入場への配慮、話を聞くときの聞き方指導、歌う姿への温かいまなざし、退場への配慮等、退場後の学級での取り組み等子どもを育てようとする雰囲気が伝わってくる。全校の職員で育てようとする気持ちが伝わってくる。
 先生方のもっている力の素晴らしさに感謝する一日だった。