失敗することに恐れたり、失敗を素直に認めることができなかったりするのは、失敗を失敗に終わらせているからだと思う。
 失敗したときに叱られたり、つらい思いをしたりすると失敗を避けようとする。
 指導する方も失敗を繰り返させてはいけないと指導をする。
しかし、失敗することが子どもにとっては、学ぶよいチャンスだと思う。

 失敗も経験のうち。

「こうすると失敗する。」

「一人でしようとすると失敗することがある。」
「失敗する前に相談すればよかった。」
「こう考えていると失敗する。」
「こうすると友だちに迷惑をかけてしまう。」
「こんな事を言うと友だちはいやな思いをする。」
「失敗すると、悲しむ人がいる。」
「私の失敗を一緒になって考えてくれる人がいる。」
「父や母は、失敗した私でも見放さないで大事にしてくれている。」
「一緒に問題解決してくれる人がいる。」
「失敗して困っている私を助けてくれる人がいる。」
「失敗を繰り返すと信頼を失ってしまう。」
「失敗を繰り返すといやがられてしまう。」

 失敗を避けたり、恐れたり、隠したりしてもこの学びはできない。

 失敗したとき一番心を痛めているのが子ども。

 その子どもを支えることは、「失敗をするな。」と突き放すことではないように思う。
 失敗して学んだことや学ぶことを明らかにすれば、「失敗してよかったね。」と声をかけられる。

 失敗から学ぶことが多ければ、失敗を恐れない。失敗に慣れることもない。

 誰も完璧ではない。少しでもよりよい自分になる努力をするところに値打ちがある。

 失敗を失敗に終わらせないで、明日につなぐエネルギーに変えさせるのも私たち教師の仕事だと思う。