はじめましての方も、いつもの方も
こんにちは。
全国的に雨模様ですね・・・
ここ数日、「いままでに経験したことのないような大雨」という言葉をよく聞きます。
気象庁が警報を出すときのいち表現ですが、最大級の警戒、命を守る行動が必要とのこと。
テレビやネットでひどい冠水や増水した川の様子、被害の状況を見ていると、
本当に心が痛みます。
これからゲリラ豪雨や台風の季節でもありますし、他人事とは思わず自分の備えを見直す必要がありますね。
さて、先週末の事ですが、憧憬社さん主催の、「がいこくえほん展」に行ってきました。
Facebookか何かでお知らせを見て、まさかまさかのご近所開催だったので即予約。
少人数の予約制だったので、ゆっくりお話を聞くことが出来ました。
その名の通り、英語絵本だけでなく、ヨーロッパやアジアなど、諸外国の絵本が色々ありました。
見たことがある絵本は、1冊だけだったかな?
本音を言えば、新しい英語絵本との出会いとの期待が実は大きかったのですが
結果から言うと、手に取ることが出来た展示の絵本の中には、英語の絵本はほとんど無かったです。
だけど、展示の中から数冊をピックアップした、担当の方のブックトークがとても面白かったです。
そして、この「がいこくえほん展」が、“絵本の読み聞かせ”を超えた理念のものであることを理解しました。
意外と気に入ってページをめくってたワガコ
海外の絵本ですから、フランス語のものもあれば、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、
いろんな言語の絵本がありました。
インドの絵本なんて一枚ずつ手刷りで、出来上がったばかりの本はインクの香りがするんだそうです。
ヨーロッパの美術館にある絵のような美しい絵本もありました。
もちろんその文字を見ても読めないし、その言葉を聞いたとしても意味は分かりません。
でも、絵本を1ページずつめくりながら、日本語で内容を説明しながら進められたブックトークでは、
なぜかその絵本を一冊読んでもらったかのように、その絵本を楽しむことが出来ました。
主催の憧憬社さんの書籍販売サイトの一文にはこう書かれていました。
「言葉が読めないからこそ絵の隅々まで見えてくること、
ご自身の想像力が膨らんでいくことを体験してください。」
言葉が分からないと、まず圧倒されるのはその「絵」。
美しさ、かわいらしさ、細やかさ、鮮やかさ、表現はいろいろありますが、
書かれている文章が分からなくても、ページをめくって絵を眺めるだけでなんとなくストーリーが分かる本、
とにかく絵が美しくて、かわいらしくて、かっこよくて、
絵の素晴らしさだけで引き込まれてしまいそうな本もありました。
絵の素晴らしさ、とは言ってもいわゆる『画集』とはまた違う。
そこにはページを繰るたびに展開していくストーリーが、なぜか見えるんです。
ふだん文字を追って“読み聞かせ”をしている私からすれば、不思議な魅力の世界です。
言語の読めない、理解できない絵本をながめるとき、
”文字のない絵本”みたいだ、と思います。
文章もなく、絵だけで表現されている絵本は、実際に結構あります。
絵本のポータルサイト「絵本ナビ」さんの、“字のない絵本”特集
https://www.ehonnavi.net/special.asp?n=75
字のない絵本のページをめくるとき、目は文字を追うのではなく、えほんを見つめ、
頭ではそのページが何を言わんとしているのかを想像します。
まだ文字を読むことが出来ない、幼い子どもが絵本のページを開いたとき、
子どもたちの目は文字を追いません。文字の形は見ているのかな?
3歳のワガコも、最近、絵本をひとりでじっと見つめ、
しずかにページをめくっている時間が増えたような気がします。
絵の鮮やかさ、かわいらしさ、目に飛び込んできたもの、文字の形を見つめ、想像しているのかもしれません。
時には読み聞かせで聞こえてくるストーリーを、見ている絵本の世界と一生懸命にリンクさせながら。
これってすごい脳トレですよね(笑)
↑で紹介した絵本ナビさんのサイトにも、
「共通しているのは読み手の想像力を必要とすること」
「実は子供達にとってはこちらの方が得意分野なのでは?」
と書かれていますが、たしかにそうなのかも、と思います。
なので、まったくもって読めない未知の言語で書かれている絵本にも、
イマジネーションを働かせれば、ストーリー性のある絵本とはまた違う楽しさがあるのかも、と思ったのでした。
英語絵本の読み聞かせ会「バイリンガル絵本クラブ」のお知らせなどをお送りします。