こんにちは!

お菓子教室・お菓子販売をしているシュクルエピスの手塚です。

 

皆様はクッキーを焼いていて、原因不明のシミができて困ったことありませんか?

 

私の導き出した結論です。

 

 

クッキーのシミの原因

1.使用しているグラニュー糖の粒子が粗い。

 

2. ベーキングパウダーの種類によっては、シミができることがある。

 

 

1個づつ解説していきます。

 

 

【①使用しているグラニュー糖の粒子が粗い】

 

 

一般にスーパーで売っているグラニュー糖は、プロが使っている製菓用の微細グラニュー糖より粒子が粗いです。

溶け切っていない粒が表面に現れることがあります。(パウンドケーキでも同じ現象が起こります)

解決するには、粉糖で置き換える、または微細グラニュー糖を使ってください。

微細グラニュー糖は、コッタやトミーズなどの製菓材料店で販売しています。

 

 

【②使用しているベーキングパウダーの種類によっては、シミができることがある】

 

 

鳩サブレの配合を解明したくて何回か試作していました。

その過程で、ベーキングパウダーを変えたらどう変わるか、同じ配合で3種のベーキングパウダーで実験してみました。

 

使用したベーキングパウダーはこちら。

 

①(右)ラムフォード・・・アメリカ製造。コッタやトミーズで買える、添加物も少なく、コーンスターチも遺伝子組み換えでない人気のベーキングパウダー。

②(真ん中)アイコク・・・国内製造。スーパーでも買えるおなじみのベーキングパウダー。100g単位というのと、缶なので湿気ににも強く使いやすい。

③(左)ロイヤル・・・スペイン製造のベーキングパウダー。アマゾンで購入。

 

 

 

お砂糖は上白糖、ベーキングパウダーは粉に対して1.2%使用。

作り方、焼成温度など、他のすべての条件は一緒です。

 

image

なんと!!ラムフォードだけまだらなシミができてしまいました💦

しかも少し広がっています。

 

アイコクとロイヤルにはそんなに差はありません。

強いて言うとロイヤルの方が、形がすっきりしているような気がします。

 

 

 

 

そもそもベーキングパウダーとは、重曹(炭酸水素ナトリウム)を改良して、酸性剤と遮断剤(コーンスターチなど)を入れたものです。

酸性剤の種類によって、各メーカーで違いが出ますベーキングパウダーの酸性剤の成分により、速効型、持続型、遅効型という細かい分類もありますが、その部分はまたいつか解説します。

 

 

 

なぜ、ラムフォードだけシミが出たのか?

 

ラムフォードは、炭酸水素ナトリウム(重曹)の成分が32%と、3つの中で一番重曹成分が多いです。重曹で焼くと黒くなるので、私の仮説ではそれが原因ではないかと思います。ちなみに、炭酸水素ナトリウム(重曹)成分は、アイコク25%、ロイヤル27.4%です。
 
ネットで調べたところ、ラムフォード使ってクッキー作るとそうなることもある、と何件かヒットしただけで、原因はわかりませんでした。
 
そこで、ラムフォードの日本の代理店に電話して問い合わせました。
 
・何件かそのような報告はある。
・きちんと生地の中に混ぜられてないときに、コーンスターチのシミが出ることがある。
 (一応プロですからきちんと混ぜました!って心の中でつっこみました笑い泣き
・使用量が多いとシミが出ることがある。
 
という回答でした。
結局、原因は解明できずでした。
 
 
 

 

まとめ

 

 
ラムフォードのベーキングパウダーは、クッキーを作るとき、シミが出ることがある、というのを頭の片隅に入れておいてください。味は、問題なく美味しかったです!
 
突き詰めると色々新しい発見があって、ほんとにおもしろいです。
ちなみに私は普段は、量もちょうどいいし、缶で保存もしやすくバランスの取れたアイコクのベーキングパウダーを愛用してます。たまにしか使わない方は、空気中の水分でも劣化していくので個包装タイプがおすすめです!