番長、
包丁一本さらしにま~いて~っと、
向かった先は
某地方の、フランス企業の商品研究所。。
今日のミッションは
「フランス人に日本の野菜の茹でかげんの心意気を教える」。
早朝パリから
はるばる遠い町までやってきたワタクシの前に置かれたのは
6箱のブロッコリー。。。
1箱にはぎーっしりと10個以上のブロッコリーが並んでいます。。。

それを順番に、ゆでたり蒸したりしながら
「こ、この硬さが日本のブロッコリじゃ!!」
と断言するのが、私の仕事♪
…と、口では簡単に言えるが
ストップウォッチや機材を片手に、真剣なまなざしの研究員に取り囲まれると
自分の舌と経験だけが頼りの私にとって
ちょっと緊張が走る。
そんなわけで、番長
数箱分のブロッコリーを次々と茹で上げたり、蒸し揚げたりして
帰る頃には、すっかりブロッコリー嫌いになりましたとさ☆
それにしても、
インゲンもにんじんもブロッコリーも
「あんたそれ、茹で過ぎよ~」ってくらい、くったくたににるのが
フランス流。
逆に日本だと
「歯ごたえを残して、ジュストキュイ(ちょうど茹で上がった!)」というのが主流。
菜の花もほうれん草もみーんな、
やっぱり少し歯ごたえがあったほうがおいしいと思う私は
やっぱり30年近く日本で育った日本女子なのだわ、と実感。
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そんな話を後日、イタリア育ちの友人や、イタリア人の友人に話すと、
なんだかとっても納得してた。
たしかに、
イタリアのパスタは大好き。
しかし!旅行で、うっかりフランス語で注文しようものなら
出てくるパスタはあっというまに「ふにゃふにゃふにゃ。。。」
店主いわく、
「フランス人はアルデンテだと怒るんだ。
あんなにゆでたらおいしくないのに」
ですって。
それでも、
以前シエナで食べたリゾットや、ミラノでたべたパスタは
「も、もしやこれは芯があるのか。。?」というくらいのアルデンテ。
これはこれでとってもおいしいのだけど、
イタリア人のアルデンテ魂もなかなかスゴイ
と思ってみました。
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しかしまあ、この機会に、
ふにゃふにゃ野菜好きのクラシックなフランス人に
日本人の心意気がわかるといいなと思う
番長なのでした。