先週、「天然酵母」のパンのイベントに参加したワタクシ。
朝早くから訪れたのは、関東某所の厨房、
石釜でじっくり焼けるオーブンが設置されている秘密のアトリエ。
そして、その石釜がなんだかふるっていた。
オーナーM氏いわく、
石釜は石釜でも「溶岩でできた石釜」なのだそうで、
燃えさかる溶岩を固めた板をオーブンの内壁に使用しているため、
熱がじんわり伝わるのだそう。
通常のオーブンは外側から熱が入るのに対し、
こちらのオーブンは生地の中心から熱が入るため、
えもいわれぬふんわりパンが焼けるそうな。
そのイカした釜に
業務用機器マニアのワタクシ、さっそくしびれてみる。
そして、
今回のパンの先生は
その飾らない風貌と、癒し系のK氏。
天然酵母パンを扱うお店のカリスマ?主宰です。
しかし天然酵母のシェフは、
朴訥としていい人が多いのだろう?
私の勝手なイメージとして
キュイジニエ >> 超個性的
パティシエ >> 細かい
パン >> 世捨て人
と分類していたのだけど、、、
たしかに、世捨て人な雰囲気なんだけど、
ふつふつと湧き上がる、癒しオーラ漂うK氏。
「山から下りてきた、
パンの仙人さまがそっと教える天然酵母のパン」
というメルヘンな感じで作業が始まる。
そして朝から晩までパンをこねこねしたのですが、
まず粉が「工房の石臼で挽いた粉」を使い、
ぶどうから起こした天然酵母種を使っています。
そして、衝撃の瞬間は次に起こった。
先生が粉を解説している中、
ふと生徒さんやスタッフをみると、
みんな粉の香りを嗅ぐだけでなく、
粉の状態で指につけて、パクリ!といってるではないか。
みんながね。
今までワタクシ、粉は生では食べませんでしたよ。
だってさ、小さい頃から「生煮えはおなか壊す」と
刷り込まれてましたもの。
む、麦は生だ!
ああでも、それって生ビール?
大混乱。
自他共に認める
“粉番長”こと小麦粉番長のワタクシでしたが、
まだまだ「番長」を名乗るには程遠いのね、、と
果し合いでまけちゃった気分。しゅん。
醗酵時間というのが
せっかちな私には耐えられないので
ややしり込みしてたパン作りでしたが、
天然酵母のパンは、やっぱりおいしい。
のんびりゆっくりする時間も楽しんで、
味わい深い天然酵母パンを、
作るのもなかなかいいものだと思った一日でした。