こんにちは、アメリカのナミです。
第一子の出産レポをしていなかったので、ここで綴っておきます
アメリカの病院で、全館にコードブルーを発令し、病院中の医者や看護師、総勢50〜60人が一気に私の産後の小部屋に押しかけてきて、生死を彷徨ったお話です
もう3年も前で、どこにも出産のことを書き残しておらず、忘れかけた記憶を辿りつつ、綴っていきます
出産予定日近くに、かなり多めのおりものが出たので、破水したのかなと思って病院に行きましたが、まだ早いとのことで、帰宅
痛みはあまり感じませんでしたが、陣痛はきているとのことで、出産が近づいていることを実感
数日後の夜中に、お腹の痛みを感じ始めたので、病院に向かいました。
軽い陣痛でしたが、エコーで確認すると、羊水がかなり少なくなっているとのことで、入院することに。
そこからしばらく何も起らず、予定日になって、元々予定されていた陣痛促進剤を打ちました。
そこから陣痛が強くなり、痛みでもがきまくる
赤ちゃんが、お尻の方を向いているとのことで、痛みが強いらしく、正常な位置に戻すため変なポーズにさせられ(?)、逆に痛みが増す
無痛分娩なのに、こんなに痛いんかい!早く薬いれてくれ!ってずっとキレてました
無痛分娩用の薬を背中から注入するのですが、1回目では左半身に薬が効かず、もう一度入れ直してもらいました座るのも辛い時に、背中に何回も注射
されて辛かった。。
子宮が10センチ開いて、さあプッシュするよ!ってなってからは、痛みはゼロで、ただただ赤ちゃんを子宮から押し出すためにプッシュするのみ
押し始めてからは早くて、30分くらいで出ました
出産した後の胎盤を出すのと、裂けたところを縫うのは痛かったです
結果
無痛分娩は、全然無痛じゃない!
出産痛かったけど、産まれた瞬間の感動のと幸せは全部吹っ飛ばしてくれます
夜中3時の出産から、朝になって、産後の部屋に移動し、家族3人でまったり過ごしていました。
午前10時に、旦那がトイレに行っている間、出血が始まって、量がかなり多かったので、旦那を呼んでも対処できないだろうと思い、ナースコールで”I’m bleeding”とだけ伝え、すぐに看護師さんに来てもらいました。
看護師さんがお腹をマッサージして、残りの血を出そうとしていたのですが、血が出るわ出るわ、だいぶ出された所で、倒れました。
意識はあったのですが、全身の力が抜けた感じです。
その時点で、病院全館にコードブルーが発令され、私の小さな部屋に、50〜60人の医者と看護師が押し寄せてきたそうです
そこからすぐにICUに運ばれました。
目は開けることができて、私の意識がなくならないように、お医者さんがずっと話しかけてくれていました。
その間、私はずっと泣いていました。怖いとか、不安とか、死んだらどうしようとかではなく、一番は、赤ちゃんと旦那を置いてまだ死ねない!!っていう悔しさ?でした。
病室からICUに着くまでずっと、女性のお医者さんがずっと手を握ってくれていて、エレベーターを待っている時に、「不安だよね、私も子供がいるからわかるわ、大丈夫よ」とずっと励ましてくれていました。
意識が朦朧とする中で、赤ちゃんを抱えてて、心配そうな顔をしている旦那の姿が脳裏によぎって、こんな二人を置いて死ねるかー!!思っていました。
その強い想いが、人間の生命力なんだろうなと、今になると思います。
ICUに着いてから、すぐにお医者さんのトップのような人が入ってきて、事情を全員に確認して、「誰が出産を担当したんだ!どれくらい出血してるんだ!あれはしたのか!これはしたのか!」と全員を捲し立てて、すぐに、止血剤だったのかなんなのかわかりませんが、私のお尻の穴に、何度も薬を突っ込まれましたえぐるような感じで。
これが激痛!!!
多分出産体験の中で、一番痛かったと思います。
二番目が陣痛だな。
日本語で「いいいいい痛いーーーー!!!」とICUで叫び続けていました
その後、輸血を3リットルして、状況が落ち着きました。
そんな、死ぬかと思った産後体験記でした
しばらくしたら、旦那がICUに来て、お母さんともLINEで話して、なんだか安心して、また泣いていました
一方、旦那も旦那でかなり不安な時を過ごしたようでした。
部屋のトイレから出たら、かなり出血している私と看護師さんがいて、とりあえず赤ちゃんを抱いて、見守っていたようです。
コードブルーが発令されてから、大量のお医者さんが部屋に入ってきて、押し出されたんだとか。
状況が分からないまま、看護師さんに赤ちゃんを預かってもらって、一旦家に帰っていた私の母に連絡しようとしたけど、この状況を、英語のつたない母に伝えるのは困難と判断し、まず日本にいる私の父に連絡したみたいです。
父は英語が話せるので、状況を説明し、父から日本語で母に伝えてもらって、すぐに病院に戻ってきたようです。
旦那が一人でいる間に、牧師さんが隣に来て、色々お話をしてくれたそうです。
そこで、え、嫁死ぬの?ってかなり不安になったみたい
母が病院に到着したら、赤ちゃんをバトンタッチして、旦那はすぐにICUに向かったようです。
母は、状況がわからないまま、病室で赤ちゃんと2人きり
ICUで私と再会し、無事を確認して安心したみたい。
シングルファザーになるのかと、覚悟はしていたようです
いやー、出産って、マジで命懸け!
ほんと皆さんお疲れ様です!!